初秋の追分を行く  目呂二秋のくさぐさ
                   目呂二くさぐさ出版記念イベント
                                                   2022年10月1日

「目呂二くさぐさ」出版記念イベント 
PDFファイルへ 2022年1月1日~10日(4日~6日)休み

 久しぶりの軽井沢である。油やが再開したころ見に行ってそれから来ていなかった。
 今回の目的は目呂二のアトリエ跡地の小灯で開催される「めろじくさぐさ」出版イベントだ。

朝早く出るより混雑を気にしなくていいし、
高速料金も安くなるので
夜半に出発して途中で仮眠することにした。
横川SAで仮眠。高原ということもあり、
2週間前の伊勢の熱帯夜が
ウソのように冷え込んできた。

SAは早朝から混んでいる。
軽井沢に向かって出発

追分には8時前に到着した
しばらく散策することにした
横川SAで仮眠 まだ8時前
油や まだ早いので開館前
油やでは今日と明日、
落語会が開かれるようだ
油や正面 落語会があるようだ
初めての諏訪神社 これは鳥居のリサイクル?
浅間山泉洞寺は以前来たときに
一度訪問している
カーリング地蔵や卓球地蔵など
新しく多くの地蔵が増えていた
でもこれって何?
浅間山泉洞寺 緑がきれいだ
泉洞寺は緑深い場所にある寺だ
新しい地蔵がたくさんあった
堀辰雄お気に入りという「歯痛地蔵」
考える人のようにも見える
動物供養塔が新たにできていた
納骨堂になっている
歯痛地蔵 以前はなかった動物供養塔
追分宿のはずれまで行く 茶屋つがるや 堀辰雄の記念館も開館準備中
古書追分コロニー 目呂二の絵のある松葉屋
浅間神社
右は芭蕉の句碑
物置の向こうの木立の後に見えているのは目的地の目呂二アトリエ跡の建物
まさに浅間神社のとなりだ
そういえば千川に住んでいる時にも近所に浅間神社があった
堀辰雄記念館の写真を見てもわかるが
目呂二が移住したころはまだ周辺の樹木もまばらで小さかったようだ
    浅間神社境内より


 開館時刻になるまで駐車場の車の中で休憩する。気温も高くなく車のドアを開放して爽やかだ。
 やがて開館時間になり出かけて行く。町営駐車場からすぐの場所だ。

  今回の展示は「目呂二くさぐさ」の
出版記念で

目呂二が追分で丹念に描いた
自然が主題となっている
特にキノコは以前から画題として
よく取り上げられ
今回も多くの俳画などを
目にすることができる
入り口に看板が立った 奥まったところにあるので旧道からは見えない
目呂二のアトリエ跡に建てられた建物は
今はうっそうとした森に囲まれ
旧中山道からは見えない
移住当時はまだ木も少なく小さくて
今とはかなり異なる風景だったようだ
現在は樹間から浅間山の山頂が
やっと見えるかどうかの状況である
小灯 玄関の花が歓迎してくれている
ウェルカム おじさん朝一番乗りか?
すでに岐阜のおじさんが見学に来ていた
まったく神出鬼没の方である
キノコの絵はひじょうに多い
山居楽々 おちばへたべるものはわかち
さてみはるかす山山
おちぼひろいの一隊
たんぼ一枚づつ群れ雀とびたち
鉢うえにして見た山牛蒡が
窮屈な思いをして
夏をすごしたが
それでも立派に実ったのは可和いらしい
ヤマゴボウ
画像はアリナミン製薬(株)
からだ健康サイエンスより
雑木林が多い木通庵周辺は
自然の恵みも多かったようだ
 
  「恵あふれる秋 木通庵」
地図をひろげ空海の山々をひろう 子ども一人かけて山みち 『茸狩りの心得』
窓際に猫がいた 『閉停籠独誌(ヘテロドクス)上』
きのこ帖 実にキノコに関して詳しい 追分きのこ画譜
今回、数少ない猫の俳画
きのこよくかわきはなしごえけむりのあたり
「いんでしまう」とはよくわからないが
「いってしまう」や「去る」との方言か?
蟻はせっせと稼いでいる いんでしまうでもないちょうちょう
油やの落語会に立川志の八師匠も
見学に来て「寄せめぐり」を
興味深そうに見ていったようだ
会報「JAZOO-MANIA」 「茶菓子」(左)と「寄席めぐり」(中・右)
ラフター(ジャズマネキ) 招き猫百種 Money-Key猫
貴重な書籍の販売を後で知った くさぐさ
『有恵留可夢』
ウェルカム


 久しぶりの再会。以前見てから20年、いやそれ以上か?

初代縁福猫
今回特別に縁福猫を見せていただいた
郷土玩具蒐集で有名だった
岩下祥児(庄司)のコレクションだったもの
購入者がわかっている貴重な一品だ
資料館に長年展示されて
シミが出てしまっているのは残念だが
現存する数少ない履歴のしっかりした縁福猫である

最初にオークションに出品されたときには
百猫や書簡など一括で出品された
高額であったので落札されず
その後、骨董屋から個々に分割されて出品された

しかし内山さんによればこの縁福猫入手時には
書簡などの資料はなかったということ
元の持ち主がわかる貴重な資料だけに
行方不明なのは残念だ

ちなみにしゃもじは我が家に来ている
鍋蓋に関しての資料は見たことがあるが
しゃもじに関しては見たことがない
書簡類はどうなったか不明  封書の中はどのような手紙だったのだろうか?
長年の展示でできたシミ以外は状態はよい
底には猫珍奇林の押し印のみ
今回底は紙張りであることが確認できた


縁福猫再び
修理された二代目縁福猫
 戦後に制作販売された縁福猫
現在時々出品されるのはこのタイプが多い
残念ながら破損していたが、修復されたとのことだった。
見事に復活していた
   
修復前の様子 
新旧の縁福猫
中央は風呂猫で覆刻されたものであるが
これも元の所有者は残されている資料から確認できたとのこと


 まだ早いが、猫のエサやりもあるので道路が混まないうちに帰るとしよう。

お世話になりました

軽井沢もこれから
紅葉のシーズンに移っていく
小灯周辺は落葉樹が多いので
落ち葉が大変なようだ
これから紅葉のシーズン
ミズヒキ 影の位置がずいぶん変わった
御影用水 駐車場からも浅間山の山頂が少し見える
久しぶりに峠の釜めしを買う 駐車場から妙義山が見える 急いで帰るとしよう。
東京に戻ると青空は拡がっているが
また湿気のある空気が戻ってきた


裏 
 
思いもよらぬかたちで
以前から探していた
句集「自画像」を入手することができた




    インスタグラム 小灯_kotoboshi
    インスタグラム  melodi.library


    なお、信濃追分に関しては次のサイトが詳しい。
                軽井沢文学散歩 信濃追分編






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