今年も酉の市へ行く  2006年11月4日 一の酉

 年末が近くなってくるとソワソワし始めます。そう、年越しまでの年中行事の一つ酉の市の季節です。今年は11月4日が一の酉なので、このあと16日、28日と三の酉まであります。
 さて今年はどんな招き猫に会えるか期待しながらいそいそと出かけます。駐車に関して取り締まりがうるさくなったので、今年は初めて?電車で出かけました。鶯谷から歩くのですが、国際通りから目星を付けてショートカットすると見事、大鷲神社前へ。近くではパトロールカーが巡回しながら駐車違反の取り締まりをおこなっていました。

         
         ミッキーマウスあり、招き猫あり

 いつもながら入り口の左右の歩道には入場待ちの列ができている。今回反対側の通りから眺めて、向かって左側の方がはるかに列が短いことに気が付きました。いつも長い方の列に並んでいただけに来年からの方針が立ってよかった。
 少し並びはしたものの意外な程早く入場できました。大晦日より早いかも知れない。

 まずはお参り。今年は社殿前で警察官が規制をして賽銭箱前に人数を区切って行かせている。いつも大変な押し合いになるだけになかなかいい配慮でした。人並みに流されることなく、ゆっくりお参りでき、またその場を離れることができるのでお年寄りや体の不自由な方でも安心です。

もう少し右が入り口 ちょうど十五夜
警察官が区切って参拝させている 三の酉まであるのでこちらもにぎやか


 さてお目当ての一つ、招き猫がいるはず・・・なのだが・・・、「いない!」。再度探してみる。コンピュータ関連会社のはずだが、「あった!」、でも招き猫ではない。もう一つ塗装会社、「あった!」、でもこちらも招き猫ではない。どちらの会社も特注品ではあるが招き猫は付いていない。残念だ。もっともこの店は毎年いろいろと新製品が出てくる。今年は縮緬の「リバーシブル熊手」これには招き猫がしっかり付いている。
 「みーちゃん熊手」やリバーシブル熊手」などユニークな熊手を出してくるこの店は来年も要注目だ。もしかしたらまた招き猫が復活するかも・・・。

招き猫満艦飾。いろいろな種類がある 招き猫リバーシブル熊手
←画像をクリックすると
2004年の特注熊手を
見ることができます。
残念!招き猫がいない こちらも招き猫がいない!

 今年も大鷲神社の期間限定熊手を2つ買い求めました。1つ700円。春日部張り子の招福鳥(寿鷲丸)が付いていると300円増しの1000円となる。昨年の熊手を納めるところもあるが、清掃車が持って行ってしまうので、初詣の時、ここで燃やすことにしています。今年は三の酉まであるのでとなりの長国寺の火防の御守りも人気がありました。

春日部張り子付きは1000円 恒例、酉の市クイズ 長国寺の札所
熊手ミュージアム 菓子型のような鯛の木型がいい

 熊手ミュージアムも毎年おもしろい。現代の熊手は派手だが昔の質素で地味だったころの様子をうかがえます。鯛焼きの型のような張子用の木型など興味が尽きません。

 さてもう一つのお目当ては「よし田」の店です。酉の市には店がたくさん出ています。しかし店の数だけ出店者がいるわけではなく、同じ店がいろいろな場所に何軒も出店しているのだ。「よし田」もいくつも出店があるが、メインにあたるいわば本店がこの鳥居脇にある店。

             浅草鷲神社オフィシャルページへ

             鷲神社熊手店配置

 「よし田」は昔ながらの手書きの指物にこだわっています。いちばん小さいものは六千円。その上は二万円。ちょっと値が張るが人気が高い。こだわりと共に吉田のおばあちゃんや娘さんなど親子三代で熊手作りに携わっているところも人気があるのだろう。今年はテレビで紹介されたらしいのでそれで来ている人も多いようで、いつも以上に店の前は賑わっていました。やはりマスコミの影響力は大きい。

歌舞伎や落語家など
お馴染みさんの予約品
ほとんど売約済み
今年のよし田は例年以上の人気 吉田家三代だろうか?

 今年は日にちと天候にも恵まれましたが、来年はどうなることでしょう。景気は回復基調と言うが、それは大企業のことで庶民にはあまり実感がありません。購買意欲だけは駆り立てられるが、給料は上がらないし(むしろ下がっている!)、この先どうなるのだろうか。時代や世相と共に変わっていく熊手の指物ですが、ぜひ来年は招き猫に大いに庶民に実感のある景気を招いて欲しいものです。
 さて来月の羽子板市にはどのような時代を反映した羽子板が登場するのだろうか。今年も残り少なくなってきた。