今年もやっぱり行ってしまった酉の市 in2004 (一の酉 2004年11月2日)(二の酉11月14日 二の酉で追加は赤字で記載

 2004年もあと2ヶ月を切りました。また、そわそわし始める=^・^^=です。そうです今年も酉の市がやってきました。これに行かなくては年が越せません。今年は一の酉が11月2日なので三の酉まであります。しかも一の酉(11月2日)が祝日前日、二の酉(11月14日)が日曜、三の酉(11月26日)が土曜の前日と休みがらみになっているので多くに人手が予想されます。
 天気のいいうちに行っておこうと今年は一の酉に繰り出しました。仕事を終えて、浅草近くについたのが18時を過ぎていました。いつもの経路で鳳神社に向かったのですがすいています。通行の規制もかかっていません。人に押されることもなく鳥居のところまでいけました。ここから拝殿まではさすがに並びますが、それでもいつもの賽銭を投げる格好のまま列から押し出されてしまうような殺人的な混雑とは違います。
 お参りを済ませ、熊手の授与を受ける頃には鳥居のあたりは込んできて例年の活気を取り戻してきました。明日は休みとはいえ、平日であるので出足が遅かったようです。特に日もよかったためか、熊手を買いに会社から直行というスーツ姿のグループが目立ちました。

 酉の寺「長国寺」

 さて今年の招き猫はどうかなといろいろ回ってみます。以前にも書いたように、招き猫は熊手の飾り物としてすでに定着しています。その招き猫が多くついた熊手が豊富なのは『白石屋』です。特に鳥居の近くの白石屋で今年の傾向を知ることができます。縮緬の招き猫の飾り物も今年は目立ったような気がします。今年は新製品としてキツネづくしやイヌづくしあるいはタヌキが群がっているものなどもありました。キツネやタヌキならともかく、犬ではあまりありがたみがなさそうな感じですが、犬好きにはたまらないのでしょう。
 派手なものが多くなった中、昔ながらのシンプルなおかめ面のみというのもなかなかよいものです。

 お馴染み満艦飾の招き猫熊手  縮緬の招き猫  イヌも新発売
 
 キツネも新発売  昔ながらのシンプルな熊手

今年の目玉
 今年の一押し招き猫熊手は特注品の2点です。
 ひとつは千代田区にあるコンピュータソフト関連会社の熊手というよりはおかめなどのついてる笊のような作りの縁起物です。キーボードのひとつひとつまで凝った作りになっています。モニター上のアイコンもおもしろいアイデアだし、CD-ROMを持った親父猫・も今風のフレームのめがねをかけています。携帯電話の文字や小型のノートパソコンの文字など細部まで凝っています。
 二の酉でもう一度撮影してきました。前回は見過ごしていた電話もちゃんとプッシュダイアルに番号が入っています。また子ネコの近くにあるマウスは猫の手の形をしていることも新たに判明しました。なお、裏側を見ると柄を短くした熊手がついていました。
 もう一つは昨年もあった塗装屋さんの熊手です。昨年のものよりさらに凝った作りになっています。一見するのよくわからない作りなのですが、よく見ると感心します。カラーコーンとタイガーバー?で仕切った中に足場(銀色の枠)を組んで2匹の猫が大入りの文字を赤く塗っています。しかも昨年は刷毛とローラーだったのに対し、今年はパワーアップしてコンプレッサーを使って吹き付けています。中央の青いものはコンプレッサーで圧力計もついています。茶色いひものようなものは圧縮空気を送るホースです。
 どちらも写真では細部までよくわからないので、ぜひ一見をおすすめします。
 この2点はどちらも『八千代』にあります。八千代は何件か店を出していますが、その中の松下商店の隣の店です。詳しい場所は下のオフィシャルサイトの店舗配置図を見てください。
 そういえば、この店には『みぃーちゃん熊手』というのもあったようですが、よく見てくるのを忘れました。「猫のみぃーちゃん、体は小さいけど、招く福は大きいぞ。お願いシール付き」とあります。下の画像ではわかりにくいのですが、画面下部に見えている小さな招き猫がこの熊手の一部ではないかと思います。とにかくもう一回よく見に行ってくることにしよう。

コンピュータ関連会社の特注品     塗装屋さんの特注品 

画像の各部分をクリックすると
拡大画像を見ることができます。
(8カ所あります)
 拡大写真は二の酉で撮影したものと
大部分は入れ替えました。
「みぃーちゃん熊手」
よく見てくるのを忘れました

お気に入りの吉田屋
 招き猫の熊手はおいていないのですが、お気に入りの吉田屋へも行きました。他店に比べてそれほど大きな熊手はありません。小さいもので2寸、大きいものでも1尺3寸とのこと。それでも中村勘九郎や三笑亭夢楽など歌舞伎界や落語界などの人が多くお客さんにいるのは、派手さはないものの昔ながらの手書きの飾り物を守っているからなのでしょう。下の画像の売約済みの中には、下町のおじさん「なぎら健壱」の名前も読み取れます。
 作り手の吉田啓子さんは80半ば、でも粋なおばあちゃんです。おばあちゃんというのは失礼なくらいでまさに看板娘です。
 すでに娘さんが後継ぎとして制作をしているとのことです。吉田屋の宝船熊手は酉の市が終わるとすぐに翌年分の制作に取りかかるのだそうです。また来年もお元気で出店してほしいものです。

二の酉直前に新聞で
大きく扱われたため、
ふだんよりお客さんが多かった


     浅草鷲神社オフィシャルページへ

     鷲神社熊手店配置へ



 とりあえず、一の酉の報告は終了。きっともう一回行くような気がします。


二の酉にも行ってしまった!(11月14日)
 やはり二の酉にも行ってしまいました。今回の目的はあのIT熊手をもう一度見ることと、五十嵐さんの張り子の『招福鳥』(おおとり)を買うことです。金曜でサラリーマン風が多かった前回に比べ、今回は日曜のためお客の出足も早く、家族連れなど前回とはかなり違った混み具合でした。 あらためてゆっくり見て回ると前回見逃していたものもたくさんあります。熊手ミュージアムでは浮世絵や錦絵から復刻した江戸時代や明治時代の熊手もあります。さすがに飾り物は現代のものを使っていますが、シンプルさがまた新鮮です。

 
三の酉まである年は火防の
お守りも授与される
 唯一八頭を売る「芋かん」
 奥は境内で
唯一切山椒を売る「沼崎」
 熊手ミュージアム  江戸時代の復刻版
 当時はシンプルだ

 IT熊手の写真は上に載せましたが、同じ店でギャンブル熊手があるのに気がつきました。赤鉛筆を耳に挟み、くわえタバコのおやじ猫です。

ギャンブル熊手    開運かぐや猫
このトッピングも心手か? こちらの招き猫もあまり見かけない

 さて、春日部張り子の『招福鳥』ですが、確かこの前見たはずなのに、いくら社務所のあたりをうろうろしても見あたりません。もしかするとお寺の方だったかとそちらを見に行ったのですがやはり見あたりません。思いこみというのは怖いもので、神社の入り口近くに販売所がありました。一の酉では正面から入ったとき見かけたものを勘違いしていたのでした。今回は脇の方から入ったため、その勘違いに気がつかなかったのでした。
 残念ながら、五十嵐さんが帰った直後だったためお会いできませんでした。招福鳥は大(2000円)と小(1000円)があります。

正面入り口の大熊手  招き猫も並ぶ  台付きもある  笹付き(拡大写真あり)

 この新キャラクター今回だけのものではなく、百万円の純金製の招福鳥の額(予約販売している!)まで作ってしまったというのですから、かなり気合いが入っています。果たして和紙で作った鷲はお客を鷲づかみにできるか!?これからの展開を見守りたいと思います。

  三の酉の市は行かないはずだが・・・・・