| 2005年夏 撮影  | 
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| 1 | プロローグ | 
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| 2 | プロフィール | 
| 3 | 2005年(平成17年)のノラ君 | 
| 4 | 2006年(平成18年)のノラ君 | 
| 5 | 2007年(平成19年)のノラ君 | 
| 6 | 2008年(平成20年)のノラ君 | 
| 7 | 2009年(平成21年)のノラ君 | 
| 8 | 2010年(平成22年)のノラ君 訃報 | 
| 9 | 2010年(平成22年)のノラ君 その2 | 
| 10 | ノラ君を知るには | 
| 11 | 2011年〔平成23年)のノラ君 | 
| 12 | 風になったノラくん | 
| 13 | ノラ君の新聞記事(網走タイムス) | 
| 14 | 2013年(平成25年)のノラ君 | 
| 15 | 2014年(平成26年)のノラ君 | 
| 16 | 2015年(平成27年)のノラ君 | 
| 17 | お詫び | 
| 18 | 2016年(平成28年)のノラ君 | 
プロローグ
 北海道には有名な観光地がたくさんある。特に知床は世界遺産に登録されたため、近年観光客の増加が著しい。そんな知床の国道沿いに有名な生(なま)招き猫のノラ君はいる。
 ノラ君がベースとしているのは多くの観光客が立ち寄るウトロにほど近いオシンコシンの滝にある唯一の売店「オシンコシン館」である。
 そんなノラ君も今やWikipediaに「オシンコシンの滝の猫」で掲載され、あちこちの旅行者のブログに写真が載っているアイドル猫になってしまった。しかしまとまった情報はネット上に見られない。こちらも年に1回しか行けないので情報量としてはそれほど多いわけではないが、とにかくまとまった情報をということで勝手にノラ君のファン倶楽部を立ち上げてしまった。これから何年活躍してくれるか分からないが、情報は毎年更新していくつもりである。
 残念ながらノラ君は2010年3月19日に亡くなりました。
オシンコシンの滝とは?
 オシンコシンの滝は北海道斜里郡斜里町の国道334号線わきにある観光名所。チャラッセナイ川の河口付近に位置し、高さ80mあり、日本の滝百選にも選ばれた。
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| 下から見ると | 上から見ると | |
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| チャラッセナイ川 | 
 ノラ君のプロフィールはオシンコシン館の売店カウンターに貼ってある2枚の本人(猫)?の独白がわかりやすいのでそれを引用する。それぞれ若干文章が異なるが2枚合わせるとほぼ全容が分かる。
| 我名は「あか」なり 人我を指し、放浪癖ありという。2005年の夏、山から降りてここに住み、冬は北見市で大過なく過ごしてきた。この間、バスガイドさんや店の人たちにお世話になってきた。 人の言う、放浪癖について語ろう。 2006年4月陽気に誘われ、北見市内を3日間散策。同年5月ここに来てから1週間、翌2007年5月10日間姿を隠した。今年は4月下旬から5月下旬まで出かけた。 今年は相当心配したようで、「キツネ、交通事故」などと。また、自分で言うのもテレるが「可愛いから誰かと一緒に」との声もあったようだ。店の人たちは「3年も一緒にいたのだから何か記念になるものを」ということで石像まで作ってくれたそうだ。それも嫁さんまでつけて。我はまだそんなヤワでない。 我の本当の名は「あか」。山腹にあった「ホテル海陽亭」女将の手伝いをしていたのだ。毎年春に出かけるのは、当時の思い出の場所に行っているのだ。(今年は帰りに迷ったが・・・) 皆に世話になっていると分かっているが、我は放浪しているのではない。我は義理堅い「あか」なのだ。 2008年5月27日(友引の日) 知床オシン・ノラ(本名あか) | 
| 我は義理堅いのだ 父のDNAか名前のためか、我は「放浪癖」があるといわれる。 2005年夏、ふらりと山から降りてきてここに住みつき、以来、夏はここ、冬はバスガイドさん達の支援を受け、北見の専用マンションで快適に過ごしている。 いわれている「放浪癖」を述べよう。 ’06年4月陽気に誘われて、3日間北見市内を放浪。同年5月ここにきてから1週間、翌年同じ時期に10日間ほど身を隠した。 今年は4月末ここにきて早速放浪し、5月下旬に戻ってきた。 今年はみんなが相当心配したようだ。「もしかしてキツネに・・・」、「5キロほど斜里よりの国道そばで・・・」とか、自分で言うのもテレくさいが、「可愛いから誰か・・・」などとみんなが心配したという。 その果てには、日野店長さんや店のスタッフさんが「3年も一緒にいたのだから山に帰ったとしても何か記念を残さねば」ということで、石像まで作ってしまった。しかも嫁さんまでつけて。 我はまだ石像を作ってもらうほどヤワではないが、連れ合いまで気を遣ってくれたというのだから、気持ちはありがたく受ける。 みなは我を「ノラ」といい、「放浪癖」があるという。しかし本当の名は「あか」だ。山腹にあった「海陽亭」というホテルに暮らし、女将の手助けをしていた。毎年春にここに来たときすぐに、女将に会いに行っているのだ。 みんなに世話になっていることはわかっているし、感謝もしている。 だけど、我は「放浪癖」があるのではなく、義理堅い「あか」なのだ。 2008年5月27日 知床・オシン・ノラ(本名あか) | 
 本名は「あか」という。今は「オシンノラ」(通称ノラ)と呼ばれる方が多い。オス猫。
 年齢は不詳であるがすでに10歳を超えていると思われる(2009年8月現在)。以前は飼い猫であったため人には慣れている。しかし野良になり山から降りてきた2005年ころはまだ警戒心があったようだ。ところがだんだん可愛く振る舞いうことによってエサをもらえることが分かりアイドル猫として生きる道を選んだ。そうは言っても通り過ぎていく観光客に媚びを売り、すり寄っていくわけではない。何があろうと猫としての品格を失わず威厳を持ち、クールに振る舞っているのである。何があろうと動じず、威風堂々としているのである。そして時々山に修行と称する山ごもりをするワイルドさも持ち合わせているのである。
 現在はオシンコシン館でエサをもらっているが野良であることには変わりない。しかしオシンコシン館のスタッフをはじめとする人々の援助で予防接種も受け、冬場の売店閉店期は別の場所で越冬し、また春になるとこの地にやってくるようだ。
 以前は血気盛んであった。特に小動物(犬)を見ると向かっていった。これはかつて犬にいじめられた経験があるので敵視しているようだ。初期のころは注意を促すのぼりや注意書きがあった。またかつて鹿が降りてきたとき、安全確保のため売店のスタッフに回収される場面もあった。
 最近はかなりからだに衰えが見えてきた。これは2008年に交通事故で瀕死の傷を負い、さらに何度か事故に遭ったためのようだ。ネット上のブログによる情報では2008年夏のお盆ころはまだ包帯を巻いていたようだが、その後傷も癒え回復してきた。しかし2009年になりバックしてきた車に轢かれ再び北見の病院に運ばれた。入院・手術・骨折と満身創痍のノラなのである。年齢的な問題もあるが、ケガによる後遺症も動きの悪さの裏にはあるようだ。しかし、体力も衰えても食欲は旺盛だと聞くとひじょうに心強い。しかし2009年夏は食事の時も踏ん張れず、腰を下ろすのもやっと、ベンチから降りることもできない状態になってしまった。動きが遅いので自動ドアに挟まれてしまうのだという。今年の傷はまだ完全に治っていないようなので早く元気になることを祈るだけである。
 とにかく多くの観光客が車で訪れる駐車場にある売店をホームグラウンドにしているため、常に危険にさらされているノラ君であるが、今日も行き倒れのような姿で店の前で客を招いてくれている。
                               
  



2005年(平成17年)のノラ君
 そもそもノラ君に最初に会ったのは偶然である。斜里とウトロを結ぶ国道は毎年通っているのだが、必ずしもオシンコシンの滝に寄るとは限らず素通りしてしまうこともあった。2005年、ノラ君はいた。
 この年、山から降りてきた。まだ少し警戒感があったそうだ。また血気盛んなころで特に犬に対しては向かっていったという。これはかつて犬にいじめられた生育歴があるかららしい。しかし人に対してはひじょうに穏やかで手を出すこともなく、されるがままになっている。
 北海道は観光客が多く訪れるが、ノラ君も観光客のブログなどからだんだん有名になっていったようだ。さらに同2005年10月にTBS系列で放送された「爆笑問題のバク天!」という番組で紹介されてさらに知名度を増したようだ。
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| ノラ君下山のころ | すでに堂々の風格 | |
 
 残念ながらまだこの年はweb日記がスタートしておらず、また北海道の招き猫の生招き猫にも登場していない。また将来これだけアイドルになるとは思ってもいなかったので、現在手元には詳しい記録は残っていないのである。
                                
   



2006年(平成18年)のノラ君
| 2006年8月22日の日記から抜粋 次の目的地はオシンコシンの滝。といっても滝が目当てではない。 さているだろうか?オシンコシン館のまわりを見渡すが、見あたらない。テーブルの上に「猫にペット類接近注意」の旗が立ててある。テーブルの下を見るといました。あの巨大なアカトラが。とにかく触られようが写真を撮られようがじっとしているおとなしい猫なのですが・・・・・。おみやげ屋の壁には「凶暴な猫がいます小動物(犬)は注意して下さい!!」と張り紙がしてある。 やがて店の前にシカが現れ、観光客が接近して写真を撮ったり、触ろうとしたりしている。やがてシカは興奮してくるが観光客は気付かない。店員は「離れて!」と叫んで、猫を回収した。猫はされるままにしばらく脱力状態でぶら下がっていた。 話を聞くとこの猫は人間に対してはひじょうにおとなしいのだが、特に犬に対してはとたんに襲っていくのだという。3〜4日山には入って姿を見せないこともある野生派なのだそうだ。 冬場はかつては上の方にあったホテルにいたそうだが、現在は改修中で事務所にいるのだという。とにかくあごのあたりのたるみが立派なオシンコシンの滝のアイドル猫、この看板猫の名は「オシン・ノラ」というのだそうだ。 結局この日は猫だけ見て滝は見なかった。来年も会いに行くことだろう。 | 
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| ほっぺたのたるみがたまらない | 
                    
  
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| 観光客が来ようとベンチ下は指定席 | ||
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| 注意ののぼり | ||
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| 凶暴な猫がいます | ||
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| 凶暴な猫です | はたらいています | 
| 2007年8月26日の日記から抜粋 さてノラ君はというと、今回は出張から帰って寝ていた。しかも観光客がたくさん通るアスファルトの上で寝ていた。どう見ても行き倒れの猫にしか見えない。わずかに呼吸することで生きていることがわかる。触られようが、撫でられようが身動きひとつしない。 昨年に比べ動きが少なくなったような気がする。やはり老体になってきたのだろうか。オシンコシン館に来て7年ほどになるそうではっきりした年はわからないが8〜10歳くらいではないかとのことだった。たっぷり遊ばせてもらった。今年も滝を見ず。来年はエサを持ってこよう。 | 
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| 知らないと生きているか心配そうにのぞき込む | ||
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| これが仕事です | ||
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| そこそこ・・もっと・・・ | ||
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| たまには動きます | こんなことも・・・ | |
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| さわり放題 | ||
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| エサもらった代わりのサービス | ||
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| エサもらえるからしかたがないか・・・ | ||
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| 可愛く振る舞う | ||
| これもサービス→ |  | |
| 2008年8月25日の日記から抜粋 ウトロ側に下りていくと薄日が射してきた。いつものパターンだ。ネイチャーセンターで情報を仕入れる。羅臼湖は結構水が出ているということだ。靴の劣化による破損事故の掲示があった。まさにこれだ。 今日の目標はオシンコシンの滝のノラ君に変更しよう。 ウトロは通過し、一路オシンコシンの滝へ。駐車場に入る途中ノラ君が見えた。今日はいるようだ。差し入れのネコ缶1箱を持って会いに行く。相変わらず人気者でアイドルになっている。 ノラ君の体に毛が抜けたような所がある。あとで聞くと何と交通事故で瀕死の重傷を負い危なかったのだそうだ。手術で何とか一命を取り留めまたアイドルとして復帰したようだ。今年は他にもけがをしたりと災難続きのようだ。 ところでこのノラ君の正式名は「アカ」と言うらしい。でもすっかり今ではノラ君の方が定着して名物ネコになっている。資料は少ないが、ノラ君ファンページを作成してもいいかなと思っている。 今年は何とノラ君の木彫まで登場した。何でもチェーンソーで彫刻をする方からいただいたのだそうだ。 結局今日はノラ君と2時間近く遊んでしまった。 | 
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| 「今年は災難続きです・・・」 | ||
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| 「今年は厄年でした・・・」 | ||
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| 動くノラ君 | ||
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| 食事定位置 | ||
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| まだ手術跡が残る | ||
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| ここまで | ||
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| カウンターの紹介文 | 有名な写真 | ポストカード安い! | 
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| はたらいています | ||
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| 某チェーンソーアーチストによるノラ君の木彫 | ||
|  | さわり放題 | |
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| 2009年8月25日の日記から抜粋 
  すでに10歳を過ぎたノラ君はかなり衰えてきた。昨年交通事故にあって入院したということだが、今年もバックしてきた車にひかれて北見の動物病院に運ばれたとのことだ。今年は山に修行にも入らず、ベンチから下りることもできないようだ。歩くのもかなり遅くなったが、食欲だけは旺盛なようだ。体は衰えてきたが招き猫効果と知名度は抜群のようだ。とにかくWikipediaの「オシンコシンの滝の猫」に載ってしまったくらい人気者になってしまったノラ君である。まだまだ元気にお客さんを招いて欲しい。 | ||||||||||||||||||||
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| 今年も行き倒れポーズ | 
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| 「今年も車に轢かれちゃいました」 | ||
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| 今年はちょっと不調・・・ | ||
 ただ今年は違っていた。この座り方を見てもかなり足腰が痛んでいるのがわかる。バックしてきた車に轢かれたのだそうだ。
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それでも客寄せの仕事はしています。
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| 歩き方がぎこちない | 偵察中 | |
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| かなり踏ん張りがきかない | ||
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| 昼寝で愛嬌も仕事の内 | ||
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| いつものポーズ | おじいちゃんです | 「ノラ箱」って何だ? | 
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| ここにも | ここにも | ここにも | 
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| ノラにしては柔らかい肉球 | 鍵尻尾 | この女性かなり猫好きと見た | 
                            
  



ノラ君を知るには
 とにかく行くしかない。場所は斜里側から行くと国道334号線線、オシンコシンの滝の手前にある売店オシンコシン館(〒099-4353 斜里郡斜里町ウトロ西)の周辺にいる。     以前は長期間山に修行に行っていないこともあったが、今年(2009年)はまったく山に入っていないらしい。年をとってきたので売店の近くにいることが多いと思われる。なお、この売店は財団法人林野弘済会北見支部が運営しているようだ。冬期は閉鎖される。
 追記 もうノラ君とは会えませんが、記録として残しておくためこの項もそのまま残しておきます。(2010年3月20日)
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| うしろがオシンコシンの滝 | オシンコシン館 | 
 @いじり回さない。(高齢で、けがで療養中のことも多い)
 Aいろいろなものでじゃらそうとしない。(興味ありません)
 B動物(特に犬)を近づけない。
 みんなで優しく撫でて、写真を撮るだけにしてください。
 義理堅いノラ君は店のいろいろなところで販売促進係として活躍している。ネコ目当てに来る観光客もいるようだ。
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| 促進販売グッズ | 年によってかわる | |
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| こんな所にも | こんな所にも | ノラ箱って何だ? | 
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| 木彫家寄贈品 | ||
ストラップ(色が2種類ある)
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| ノラ君ストラップ | 
フレーム
 今はめずらしくなったガラス入りフレーム
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| ノラ君フレーム | 
ノラ君ポストカード
 ノラ君を撮影しているカメラマンがいるらしい。
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| 生写真 | 



ノラ君自筆?領収書
      
  
            続く・・・・
                             
   
    



2010年(平成22年)のノラ君 その1
訃報
 北海道の知床にあるオシンコシンの滝で多くの人に愛された名物猫ノラ君が、2010年3月19日午後5時亡くなりました。(3月20日)
           
|  |  | 
|---|---|
| 2007年 | 2008年 | 
|  | 在りし日のノラ君 | 
| 2009年 | 
 残念ながら2010年のノラ君には会うことができなくなってしまいました。
 3月19日にオシンコシン館の店長さんから次のようなメールが届きました。
| オシンコシンの滝 ノラ猫 本日 午後5時に亡くなりました(お葬式は未定です) お歳は推定15歳です その節は いろいろと有難うございました。お知らせまで | 
|---|
 猫の訃報をもらったのは初めてです。しかも亡くなった直後です。
 生きているものにはいつか別れはやってきます。ノラ君もけっこう高齢ということを聞いていましたし、度重なる事故の影響もあり昨年訪問したときはかなり動きが鈍くなっていたのが気がかりでした。それでも食欲だけはあるというのが唯一の安心要素でした。
 しかしメールにあった推定15歳というのは半ノラとしてはかなり長寿であったように思います。きっと予防接種などきちんとやって可愛がられていたことが長寿につながったのでしょう。
 かつてやがてやってくるノラ君との最期にこんなストーリーを勝手に思い描いていました。
 ノラ君が山に修行に入って戻ってこず、「きっと遠い猫山に修行にいったんだね」と売店のみんなで思い描くというものでした。そして北海道で生まれ、また北海道の土に戻っていく。いかにも北海道の自然の中に生きた猫の最期が頭の中に浮かびました。
 しかし体の衰えたノラ君は昨年は山には行かなかった(8月下旬での話)そうで、よほど体力的にきつかったのでしょう。
 毎年売店が冬期閉鎖の間はどなかかの家で過ごしているとうかがっていました。残念ながら雪解けを待ってまた売店デビューすることはなくなってしまいました。きっとみんなに見守れながらの最期だったのではないでしょうか。
 ノラ君にとっては波瀾万丈の人(猫)生で、はたして幸せな一生だったかどうかはわかりません。しかしWikipediaにも『オシンコシンの滝の猫』として載っており、北海道でこれだけ有名になった名物猫は他にはいないのではないでしょうか。しかもテレビ放映があったとはいえ、大部分が旅行者の口伝えで有名になっていったというのもノラ君の特徴です。
 脱力系のアイドル猫として第二の猫生を過ごせたのはあの大胆不敵なノラ君の個性があったからでしょう。ほかの猫では代役をこなしきれない強烈な個性でした。
 
 ノラ君にはかつて「凶暴な猫」の一面も持ち合わせていました。残念ながらそのような姿は見ていませんが、のぼりが立ったり、張り紙が出たり、はたまた鹿が出てきたら店内に回収されたりと、やんちゃな片鱗をうかがわせる場面はいろいろと見ています。野生の姿も持ち合わせていたノラ君ですが、第二の猫生ではアイドルとしての道を選んだようです。
 今後売店にあった掲示物などはどうなるかわかりませんが、ぜひこんな猫がいた、そしてノラ君が亡くなったことを知らずに再会しようとやってきた旅行者のためにも何らかの形で店内に掲示しておいて欲しいと願うばかりです。
 今年はノラ君はいませんが、ノラ君がいた地をまた訪問するでしょう。
 ノラ君はいなくなっても、この5年間に出会った多くの旅行者の思い出の中にノラ君は生き続けるでしょう。
                     合掌
                                2010年3月21日 春分
その後のノラくん情報 (2010年5月16日)
 ノラくんが亡くなり2ヶ月が過ぎようとしている。ネット上でノラくんの訃報が伝わっている。Wikipediaの『オシンコシンの滝の猫』にも3月19日永眠と記載され、外部リンクとして「ねこれくと」が載った。ブログやTwitterでの話題の情報源はかなりがこの「ねこれくと」であると思われる。それならば余計に情報を伝える義務感を感じてしまう。冬期の閉館から営業を再開し、本来ならノラくんがまた訪れる人を和ませてくれているはずだった。ネット検索していると、どうも道新(北海道新聞)の2010年5月9日朝刊社会面でノラくんの死が報道されたようだ。残念ながら紙面の確認はできないが、北海道新聞社のDoshin
web(どうしんウェブ)で見ると話題として「知床のメタボ猫ノラ、天国へ 石像、寄せ書き…悼む観光客」とある。おそらく新聞面も同じような記事であったのだろう。
 記事によれば、オシンコシン館が冬期閉館中、従業員宅に引き取られていたが、年が明けてから老齢による衰えが進み、病院での治療のかいなく、ストーブの前で眠るように息を引き取ったのだそうだ。
 今季の営業を再開したオシンコシン館では、等身大のノラの石像と追悼の寄せ書き帳を置き、観光客にノラくんの死を知らせているということだ。知らずにやってきた観光客はさぞ驚き、がっかりしていることだろう。
 当ファン倶楽部では夏季に北海道に行く方に情報提供するために「ねこれくと」トップページの訃報を秋まで掲載しておくことにしました。
 さて今年行ったら従業員の方とノラくん談義をして、ぜひ記帳してこよう。また図書館で新聞記事を入手してくる予定である。可能ならばこのファン倶楽部にも掲載する予定だ。
 なお、この「ノラくんファン倶楽部」はあくまでも会員は私一名のみの情報発信サイトであります。
                 どうしんウェブのノラくんへ(リンク切れ)
オシンコシンの滝情報(2010年6月17日)
 オシンコシン館の店長さんからメールが届きました。
 落石のため、オシンコシンの滝・売店・駐車場は危険区域となり、5月29日より立ち入り禁止となっているそうです。前を通る国道は平常通り通行可能だそうです。
 上にある旧道の土砂崩れが原因のようです。これからの観光シーズンに復旧が間に合うか心配です。
 今年の夏も訪問し、その後の様子を詳しくうかがってこようと思っていたのですが、どうなることでしょうか。
 復旧の連絡が入りましたらこの掲示板でもお知らせします。
 知床半島のおおきな観光スポットであるだけに、一日も早い復旧を願っています。
 斜里町のホームページによれば、オシンコシンの滝の売店・駐車場・トイレの利用再開は復旧工事での安全確保に伴い、7月16日(金)まで規制継続となったそうです。(6月20日)
                                   斜里町ホームページ 規制情報へ(リンク切れ)
 斜里町のホームページによれば、オシンコシンの滝の一部が7月13日8:00より規制解除になったということです。滝見学のメインになっている滝見公園の階段部分は規制継続中のようですが、滝見公園の平地部分、駐車場、トイレ、売店などは規制解除となったとのことです。(7月24日)
                                   斜里町ホームページ 解除情報へ(リンク切れ)
 売店の営業再開に伴い、記帳等も再開されているものと思われます。滝の見学にはまだ不便で残念ですが、とりあえず立ち寄れるということで一安心です。(7月24日)
                               
  
2010年(平成22年)のノラ君 その2
 2010年(平成22年)8月22日の日記から
| 8月22日(日) ノラ君のいないオシンコシン館に行く 羅臼岳に強い風が吹きつけ、かさ雲のような雲がかかっている。 ゆっくりしすぎたのでノラ君の時間が危なくなってきた。先を急ごう。 16:40オシンコシン館に到着。 ノラ君はもういないとわかっていてもあの姿が見えないのはさびしい。店長さんや従業員の方に挨拶。 店内でノラ君のポストカードを探す。オシンノラせんべいとポストカードをいただいてしまった。表のテーブルにはノラの石像と木彫にノートが置いてある。詳細は『ノラ君ファン倶楽部』で報告。    すでに道新(北海道新聞のこと)の記事2件については昨日入手していたが、それ以外に網走タイムスと朝日新聞北海道版に3件の新聞記事があることがノートに貼り付けてあった記事コピーからわかった。ぜひ入手して掲載したいのでまた図書館に行くことになりそうだ。    今年は落石のためほんの登り口からしか滝を見ることができない。それにしても久しぶりに見るオシンコシンの滝であった。  17時となりオシンコシン館は閉館となった。従業員の皆さん出勤用に駐めてあった車は隣の車だったね。ということで最後の挨拶を交わした。来年も来るだろう。そうだ猫好きの方たちのために最中キットを持ってこよう。 とりあえず網走図書館に寄ってみることにした。もちろん開館時間には間に合わないが、明日は月曜で休みだろうし今後の対策を立てるためだ。 網走到着。図書館は文化センターのようになっており、駐車場も広く利用しやすい。やはり定番通り明日月曜は休館日だ。明後日調べに来ることにしよう。 | 
|---|
 ノラくんはいない。わかっていてもやはりその現実を見ると寂しい。いつもなら大勢の観光客に囲まれているはずなのに。ここにえさ箱があったはずだ。初めてあったときはここに座っていた、などと考えてしまう。
 いつかはやって来る別れ。しかしその現実はなかなか受け止められない。でも時間と共にやがて記憶は風化していく。やがてここにノラという猫がいたことも記憶の彼方になり、ノラくんを知らない滝見物の観光客であふれるようになる。
 全国区人気となった北海道一有名な猫ノラくんのまとまった情報を記録するのがこの「オシンコシンの滝の猫 『我が名はアカなり』」の義務と考えます。
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|---|---|---|
| 昨年ここで会ったのが最後になった | もういない | ここで始めて会った | 
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| まだはたらいているノラくん | 
 オシンコシン館の店内にはノラくんの写真が額に入れられ飾ってある。カウンターの下の説明もそのまま残っている。しかしその写真の上に小さく”Nora
of Pet died.”のカードとノラくんからのメッセージが・・・。やっぱりいないんだ。
 店長さんや従業員の方々に挨拶をする。今でも毎日訃報を知らない方からノラくんのことを聞かれるのだそうだ。
 従業員の方々もこの現実を受け入れるまで時間がかかっただろう。そして春の営業再開と共に観光客から聞かれるノラくんの消息。いったい何回答えたのだろうか。
 ノラくんは治療のかいなく3月19日午後5時ストーブの近くで眠るように息を引き取ったという。6kgあった体重も食欲がなくなり、最後には3kgほどになってしまったそうだ。わが家のトムくんも慢性腎不全で食べられなくなり最後のはかなり体重が減ってしまった。そのときの病状を思わせる。
 残念ながら外にあったという小屋は撤去されてもうなかった。ノラくんばかりかまっていて、昨年までに裏手をのぞいてみなかったのが失敗だった。
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| 店内に飾られているノラくん | |
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| 紹介文はそのまま残る | しかし写真の上のカードには・・・ | 
 外のベンチにはノラくんが座っていた。ちょっと男前すぎるが、ほっぺたのたるみはノラくんそのものだ。これが以前いなくなったときつくられた石像だろうか。そうなれば嫁さんはどこにいるのだろう?聞くのを忘れてしまった。話しには聞いていたが今回初めて見る。
 チェーンソーアートの作家によるノラくんもいる。こちらもほっぺたのたるみがチャームポイントになっている。
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| ノラくん石像 | |
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| ほっぺたのたるみがノラくんそのものだ | |
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| チェーンソーアートのノラくん | |
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| ちょっと男前 | 
 ベンチにはノートが置いてある。ノラくんを訪ねてやって来た観光客が思いを綴っている。
 その中の一ページに3月19日に旅立ったことが記されている。少し後のページには49日を過ぎ北見のペット共同墓地に入ったことが記されている。新聞報道のノラくんの訃報はすべて5月に入ってからである。オシンコシン館の開館とこの49日をもって一般に報道されたのかもしれない。
 「たくさん面倒を見たから、たくさん涙が出ましたね」という従業員の方のコメントに、ノラくん目当てにやってくるファンの気持ちが集約されているように思います。ノラくん、君はみんなにこんなに愛されていたんだね。
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|---|---|
| 追悼ノート | ノラくんは北見にいる | 
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| 昨年のノラくんの記事 | ノラくんの訃報を伝える地元紙 | 
 ノートには新聞のスクラップが貼り付けてある。全部で5タイトルある。北海道新聞の2つは釧路図書館ですでに入手済みだったが、網走タイムスと朝日新聞はは知らなかった。残念ながら朝日新聞北海道版は掲載日が書いてない。記事の内容から見ると2009年のようだ。
 これはコピーを入手するしかないと、後日網走図書館に出かけていき、手に入れた。
 なお、新聞記事に関しては掲載された日付がわからない朝日新聞以外は掲載許可の申請準備中なので、許可が出次第等HPに掲載する予定である。
| 朝日新聞以外は現在掲載の申請準備中 | ||
|---|---|---|
| 記事タイトル | 掲載紙 | 掲載日 | 
| オシンコシンの滝においでよ 大人気の売店看板猫「ノラ」 | 網走タイムス | 2009年5月28日 | 
| 安らかに眠ってね オシンコシンの滝の看板猫ノラ 天国へ | 網走タイムス | 2010年5月13日 | 
| メタボ猫 知床和む | 北海道新聞 | 2009年9月29日 | 
| メタボ猫ノラ天国へ | 北海道新聞 | 2010年5月13日 | 
| 土産品店のアイドル猫 知床「ノラ」人気 | 朝日新聞 北海道版 | 2009年? | 
 ノラくんの思い出を求めてオリジナルポストカードを捜した。ポストカード健在。自前で撮影した画像をプリンターでポストカード紙に印刷したもののようだ。50円と安い。昨年と写真も違うようだ。自前の写真だけに融通が利くのだろう。自家プリントなのでいろいろと種類が出そうだ。6枚求めたはずだったが、帰って見ると5枚しかなかった。買い損ねた1枚はたぶん越冬中に従業員のKさん宅の猫といっしょに撮影したものではないだろうか(推測ですが)。来年も購入してこよう。なお、掲載のものは市販品なのでコピー防止を含めて画像に赤線を入れてあります。
 そしてなんとオリジナルの「オシンノラせんべい」が登場した。4枚×3袋=12枚入りで630円。ノラくんを知るものには手頃なおみやげになる。バラで4枚入り210円もある。
 「焼き印をつくってしまいました」とのこと。オシンコシンせんべいがあるが、基本的にはこれと同じで包装紙と焼き印を変えたもの。横幅が15cmほどあるけっこう大きな瓦せんべいだ。ノラくんの思い出があるファンにとっては最高のおみやげだ。
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| こんなものができてしまった | もう少し早ければと惜しまれる やっぱりみんな好きなんだな | 
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| はみ出している! | 哀愁のうしろ姿 | 
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| 外から店内を見るノラくん | けっこう若いころだな | 
| 夕日のノラくん | 
 帰宅してからオシンのらせんべいをじっくり撮影してみました。
|  | これが『オシンノラせんべい』だ | 
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| 基本は「オシンコシン館せんべい」と同じ | |
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| 4枚入りが3袋入っている | 4枚一袋 焼き印にもチャームポイントのたるみがある | 
 訪問した時刻が遅かったので、あっという間に陽が傾き閉店時間の午後5時となってしまいました。ノラくんは夕日に照らされています。ポストカードのイメージを再現して撮影してみました。
 木彫も石像も店内にしまわれまた静かな夜がやってきます。
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| このポストカードをイメージして撮ってみました | |
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| 閉館時間でしまわれたノラくん | 机上の「ボクは天国に行っちゃったけど・・・・。」の言葉が寂しい。 | 
 カウンターに置かれたノラくんストラップの『ストラップあります。  ボクは天国に行っちゃったけど・・・』のカードが寂しい。
 来年またやってくることを告げオシンコシン館をあとにします。あれとなりにとまっていたのは従業員の方々が帰るための車だったのね。偶然です。
 あらためて「また来年、さようなら」
 店で頂いたノラくんからのメッセージカードです。PDFファイルになっていますので、プリントアウトして各地の観光地に連れて行ってあげてください。
|  (ノラくんメッセージPDFfファイルへ) | 
 今年のオシンコシンの滝はこんな感じでした。ノラくんがいなくなり何年ぶりかで滝を見ました。
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| 今年の滝はここから眺める | 
 ノラくんはもういませんが、オシンコシン館を訪れてノラくんの思い出がなくなるまで更新は続けたいと思います。その先は?もちろんこのHPはそのまま存続します。
 来年はノラくんが眠る北見の共同墓地を訪問しようかと考えています。個別の墓石があるわけではないけれどまぁここまで来ればどこまでもですね。しかし電話帳を見ても北見市若松にはペット霊園がない。もしかするとヒト用の片隅にあるのか。いずれ店に聞いてみようと思います。
 2010年3月20日から12月5日まで「ねこれくと」のトップページに掲載していたノラくんの訃報を削除しました。しでにオシンコシン館は冬期休業に入っているはずですので予定より少し掲載期間が延びましたが削除しました。
 このような掲載をしたという記録を残すためにそのまま「ノラくんファン倶楽部」に保存することにしました。 (2010年12月5日)
| 訃報(11月をもって訃報の掲載は終了します) 北海道の知床にあるオシンコシンの滝で多くの人に愛された名物猫ノラ君が、 2010年3月19日午後5時亡くなりました。(3月20日) ネット検索していますとノラくんが亡くなったことを このHPを見て知ったという方も多いようです。 夏にはこの地を訪れる旅行者も多いので半年ほどはこの訃報を 「ねこれくと」トップページに掲載しておきます。 もちろん『ノラくんファン倶楽部』はそのまま継続していきます。 (2010年5月16日)  ノラ君訃報へ オシンコシンの滝情報 (2010年6月17日) オシンコシン館の店長さんからメールが届きました。 落石のため、オシンコシンの滝・売店・駐車場は危険区域となり、 5月29日より立ち入り禁止となっているそうです。 国道は平常通り通行可能だそうです。 これからの観光シーズンに復旧が間に合うか心配です。 復旧の連絡が入りましたらこの掲示板でもお知らせします。 一日も早い復旧を願っています。 (2010年6月20日) 斜里町のホームページによれば、オシンコシンの滝の売店・駐車場・トイレの利用再開は 復旧工事での安全確保に伴い、7月16日(金)まで規制継続となったそうです。 (2010年7月24日) 斜里町のホームページによれば、オシンコシンの滝の一部施設は 7月13日8:00に規制解除となったそうです。 オシンコシンの滝情報へ 2010年のノラくんアップしました。 (2010年9月6日) | 
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2011年(平成23年)のノラ君
 これから先もノラくんはいない。しかし旅行者の記憶にはいつまでも残っている。そこで今年もノラくんの続き。
 今年は父親の関係で北海道避暑旅行も短縮バージョンとなってしまった。ベースキャンプでの休暇もそこそこに道東に向かった。
 8月24日オシンコシン館訪問。またもや夕方で閉館間際になってしまった。夕陽に影が長く伸びている。昨年は落石で閉鎖されていた遊歩道も今年は開いている。本当に久しぶりの遊歩道からの滝だ。
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| 遊歩道は復活 | オシンコシンの滝 | |
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| オシンコシン館 | ||
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| 今年のノラくん | もうノートはない | 
 石像のノラくんは定位置のテーブルの上にいた。今年はレースのケープを羽織り、同じレースの帽子をかぶっていた。おそらく従業員の方の手作りなのだろう。
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| 店内を見下ろすノラくん | |
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| レースのケープと帽子姿のノラくん | 
 まだ店内にはノラくんの思い出がいっぱい。
 今年伺った話では海陽亭時代のノラくんはホテルで飼われていたわけではなく、オシンコシン館時代と同じようにホテルに出入りしてエサをもらっていたらしい。しかし海陽亭の閉鎖と共に山を下りる決心をしたようだ。山の中の獣道を歩いているとはいえオシンコシン館まではけっこう距離がある。海陽亭時代のノラくんのデータはどこかにないだろうか?
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| カウンターにはノラくんの思い出がいっぱい | ||
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| ノラくんファンにはたまらない | ||
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| デスクにもノラくんの思い出がいっぱい | 
まだまだノラくんは店内のあちこちで活躍していた。
| まだまだはたらくノラくん | ||
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| このカードまだ健在 | 新種カード? | |
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| 北緯44度 | ||
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| オシンノラせんべい | ||
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| もらっちゃいました | ||
 おみやげの猫最中キットのかわりに、ザンギ・フライドポテト・てんぷらをもらってしまった。こちらではさつま揚げをてんぷらというようだ。ノラくんもてんぷらをもらいに山を下りてきたようだ。
 さて17時で店も閉店。この後の作戦を練っていたら昨年と同じように従業員の方々が乗った車が挨拶をして通りすぎていった。また来年も来ますよ!!
 今日はウトロの道の駅に泊まり、明日は朝一番で羅臼湖まで行くとしよう。
 今年購入のポストカードから
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| 越冬中のノラくん その1 | 越冬中のノラくん その2 | 
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| まだ血気盛んなころ | |
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| ノラくん二体 | 悟りの境地 | 
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| しまったこれは持っていた | 
 8月25日、朝一番で羅臼湖に行く。羅臼湖独り占め。戻った途端雨が降り出した。そのままウトロへ降りてオシンコシン館に向かう。久しぶりに旧道に行く。ここからはオシンコシンの滝を上から見ることができる。そういえばノラくんが世話になっていた海陽亭は取り壊されているはずだが途中の分岐点の先にある。ネット上でいまだに検索できたり、グーグルマップでも所在を確認できる。今度様子を見に行ってみよう。
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| 旧道の距離表示 | 海陽亭への分岐点(左方向) | |
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| グーグルマップよりキャプチャー(2011年現在) まだ建物は存在する? | ||
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| 木が茂り滝が見えづらくなった | ||
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| 滝の定番見学ポイントを俯瞰 | ||
 雨がまだ降っていてノラくんの石像も出ていないのでそのまま北見に向かう。
                          
   
                  ノラくんの眠る霊園を訪ねる(2011年8月25日)
ノラくんの眠る霊園を訪ねる(2011年8月25日)
 昨日オシンコシン館でノラくんの眠る場所をうかがった。昨年ネットで調べたがよくわからなかった。ナビでもわからない。とにかく行ってみるしかない。時間が遅くなり日が暮れかかっている。北見に急ぐ。
 まずは目標となる北見ヶ丘霊園を目指す。話しに聞いたとおり高速道路のインター工事中の脇を入る。ラブホテルの横を通り過ぎやがて案内板が見えてくる。霊園の駐車場に車を駐めてそれらしい場所を探す。丘陵地を利用した大きな霊園だ。しかしどの区画も人間用でペット区画らしきものは見あたらない。すでに日没が近づいた平日なので管理棟にも人はいないし、だいたいこんな時間帯なので人影すらない。一番奥まで行くと林道になってしまった。仕方がないまた出直すかと思った瞬間、「霊園の上の方」というオシンコシン館の方の言葉を思い出した。霊園の中の丘陵の上の方と勝手に思い込んでいたが、もしかすると・・・・・・。先ほどの分岐点に戻る。薄暗い中しかも人っ子一人いない中で道外ナンバーの車がうろうろしていたら怪しい。それでなくても霊園とラブホしかないところで捜しものをしていること自体が怪しい行動なのだ。まして北見周辺はかつて栽培していた麻が野生化した野生大麻がある場所だ。余計怪しい。
 とにかく急がなくては日が暮れる。分岐点に戻り道を直進すると・・・・・・・・。
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| 右に行くと北見ヶ丘霊園 | 薄暗い林道 | |
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| まずい!怪しまれる! | まっすぐ行くと「風の丘」 | あった! | 
霊園が見えてきた。ペット霊園『風の丘』。ここだ!昨年オシンコシン館においてあったノートにもあったように花のきれいな芝地の墓地だった。昨年検索したとき若松町で捜したので見つからなかったのかもしれない。
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| 今日はすでに閉館 | ||
|  | ペット霊園「風の丘」 北海道北見市南丘15-2 |  | 
| 閉館していても霊園には自由に入れる | ||
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| ここで火葬か? | 営業車 | 
 すでに閉館時間を過ぎて駐車場入り口には鎖がかかっているので、車を入り口に駐めて霊園に入る。閉館していても霊園には自由に出入りできる。
 会館を兼ねた建物には煙突が見える。おそらくここで火葬されるのだろう。ネットで見ると火葬はすべて一頭ずつおこなうようだ。
 濡れた芝の上を散歩する。よく手入れされた花のきれいな霊園だ。愛玩動物慰霊之碑がある。裏に扉があるので合葬の場合はここに入るのだろうか。ペットへの手紙のポストがある。ペットを失った人のペットに対する思い入れも強いのだろう。四阿〔あずまや)もあり霊園の造りは基本的には人用と変わらない。
 個別の墓は広々としている。もしかすると都会の人用の墓より広いのでは?それぞれの墓碑にも飼い主の思い入れがある。
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| 愛玩動物慰霊之碑 | 合葬されるとここに入るのだろうか? | |
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| ペットへの手紙 | 慰霊之碑の脇に四阿がある | |
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| 休憩用の四阿 | 花のきれいな霊園 | |
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| 個別の墓は広々としている | ||
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| 三匹いっしょ | ことばから飼い主の気持ちがわかる | |
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| 北見の稜線に沈む太陽 | ||
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| 日没 | ||
 あたりが暗くなってきた。今回はここまでにしよう。上の霊園の画像は明るいが実際にはかなり薄暗くなっている。来年はもう少し余裕を持って訪問し、取材をしてみよう。
 日没を迎えたノラくんの眠る北見の丘陵をあとに次の目的地に向かうのだった。
ノラ君の新聞記事(2012年2月25日)
 掲載許可の得られた網走タイムスの記事を掲載します。
   使用新聞記事
        網走タイムス 2009年5月28日掲載
                  2010年5月13日掲載
   網走タイムス社(網走市駒場南1丁目1−6) 許可年月日 2012年2月20日
| 記事タイトル | 掲載紙 | 掲載日 | 
| オシンコシンの滝においでよ 大人気の売店看板猫「ノラ」 | 網走タイムス | 2009年5月28日 | 
| 安らかに眠ってね オシンコシンの滝の看板猫ノラ 天国へ | 網走タイムス | 2010年5月13日 | 
| メタボ猫 知床和む | 北海道新聞 | 2009年9月29日 | 
| メタボ猫ノラ天国へ | 北海道新聞 | 2010年5月13日 | 
| 土産品店のアイドル猫 知床「ノラ」人気 | 朝日新聞 北海道版 | 2009年? | 
| 網走タイムス社の許可を得て掲載しています | |
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| 網走タイムス2009年5月28日付 | 網走タイムス2010年5月13日付 | 
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| 北海道新聞2009年9月29日 | 2010年5月13日 | 
                          
 



2013年(平成25年)のノラ君
 昨年2012年(平成24年)は諸事情により夏の北海道行きは中止になってしまった。
 2年ぶりの夏の北海道へ。
 ウトロ側からノラ君のいたオシンコシン館へ向かう。途中で海陽亭跡を見に行こうと思ったが入り口で通行止めになっていた。
 仕方がないのでオシンコシン館に向かう。しかし・・・・・
 しかし・・・・・
 ノラ君の眠る北見市のペット霊園風の丘を訪ねる。道路建設中のためどんどん変化してわかりにくい。カーナビではわからない。案内板があるが途中のラブホの看板の方が目立つ。これを目標に行くとわかりやすい。今回は回り道してしまいとんでもない方向から行くことになってしまった。
                               



2014年(平成26年)のノラ君
 今年もノラ君に会いに行く。
 また来年も来ます。
                             



2015年(平成27年)のノラ君
 今年もやってきました。
お詫び
 ウィキペディアの外部リンクされている『ノラ君ファン倶楽部』だが、さぼっていて2年分まとめての更新になってしまった。
 ノラ君が亡くなって今年の3月19日で6年になる。だんだんノラ君のことを知っている人は少なくなってきただろう。オシンコシン館に何故猫が・・・・。
今は過去の画像など貼ってある掲示物を見ればわかるが、それがなくなったらもう一部の人の記憶の中に存在するだけになってしまうだろう。
 そのような意味でもこの「ねこれくと」のノラ君ファン倶楽部は「かつて北海道にみんなに愛された猫がいた」貴重な記録の場と考えている。
 しかし、ノラ君のいない今、ノラ君の記憶をとどめるオシンコシン館と風の丘の現状を伝えることしかできない。
 先にも書いたように今春でノラ君は七回忌を迎える。ひとつの締めくくりとして今年の夏の更新でひとまず大きな更新は一時休止する予定でいる。
 しかしあくまでも一時休止でこのファン倶楽部がなくなるわけでもないし、まったく更新されないわけでもない。『○○○○年のノラ君』を一時停止するだけだ。
新事実や海陽亭跡など記事ができれば随時追加していく予定だ。これからも「風になったノラ君」を愛してやまない。
                                                        (2016年2月22日 猫の日)
                         



2016年(平成28年)のノラ君    
 今年もかつてのノラ君を偲んで北見とウトロに行く。上のお詫びにもあるように七回忌を迎えた今回が定期的な更新『○○○年のノラ君』は最後になる。
 さて今年のノラ君はどんな様子であっただろうか。
| 今年は2010年に亡くなったノラ君の七回忌。 釧路で買った花を持って墓参りに出かけた。 いつもなかなか晴天にならない。 今日も曇り空である。 共同供養碑に花を添える。 | ||
| 今年も北見の風の丘にやって来ました | ||
| 釧路で買ってきた花を供える | 愛玩動物慰霊之碑 | |
| ノラ君はたくさんの仲間達といっしょに 慰霊碑の中で眠っている。 | ||
| いつもたくさんの仲間といっしょ | 
オシンコシン館に向かう。いつもとは逆コースである。今年は相次いで台風接近のため滝の水量が多い。
 ノラ君のふるさと海陽亭跡に向かう。
             
| ノラ君ファン倶楽部の更新について ノラ君が2010年3月19日に亡くなって6年あまり。今年七回忌を迎えました。 海陽亭が閉館してオシンコシン館で降りてきて2005年から2009年まで5シーズンにわたってアイドルとして可愛がられてきました。その前から売店には通って来ていたというので合計すると10年くらいオシンコシン館には世話になっていたことになります。 新聞にも何回も掲載され、いわば北海道一有名なノラネコでした。私も年に1回の北海道訪問でしたので、このノラ君ファン倶楽部は年1回の更新でいわば年報のようにノラ君の様子を伝えてきました。またノラ君の訃報もいち早く全国に流しました。おそらくまとまった形のノラ君情報としては一番の情報量ではないかと思っています。 ノラ君が亡くなりその後の様子もこの「ノラ君ファン倶楽部」で伝えてきましたが、今回ノラ君の原点海陽亭跡地を訪問でき、ちょうど七回忌と区切りがいいのでいったん定期的な更新を終了しようかと思っています。 もっともこのページがなくなるわけではないし、まったく更新しないというわけでもありません。とりあえず区切りをつけるというだけです。結局毎年また書き加えることになるかもしれません(多分そうなるでしょう)が一呼吸おくということも大切です。 まだまだノラ君については知らないことが多くあります。だいたいノラ君はどこからやってきたのか。それさえもわからないのです。 一段落したらウィキペディアの『オシンコシンの滝の猫』も加筆したいと思っています。 |