今年も中野ひな市だ!

                                                           2023年3月31日


   ・準備編(ここ)
   ・当日(実際には前日)[「いざ中野へ」編 



                                  



準備編

 2023年1月14日、中野ひな市のページを設定する。
 まだも新型コロナの第8波とインフルエンザの同時流行が続く中、新規感染者も多く、亡くなる方も最高を更新している。しかし社会活動はウィズコロナに舵を切っている。
 流行から4年目を迎え、今年も記録を残していくため情報を追っていくことにした。


         中野ひな市公式ホームページ(左のバナーをクリック)

1月14日に展示即売会の第一報が出ていることに気がついた。
 以前から気にしていたが、年が明けてからアップされたようだ。
 しかし例年通りとは・・・・・?
 当日並ぶのか、それとも昨年一昨年と同じように葉書抽選なのか?


1月27日に土びなの販売方法が決定が出ていることに気がついた。
以下の通り

                   抽選・販売方法の詳細はこちらから

 やはり事前葉書抽選となったか。




 すでに2月27日には即売会の案内が出ていたようだ。
        2023年中野ひな市イベントへ

中野土びな展示即売会
全国土人形展示即売会
全国18ヶ所の作者による土人形の販売へ  イベント終了後リンク切れになる可能性あり



 3月25日今年の出品予定作品の一部が公開された。順次追加公開されるようだ。

2023出品予定土びなギャラリーへ


 3月28日、奈良久雄さんの作品が公開された。公開されたのは6点のみ。奈良由起夫さんと西原久美江さんの作品を含めて183点がネット公開されている(3月28日現在)。実際にはネット公開されていない作品や複数制作されている人形もあるのでこの倍以上の作品が出品されるものと思われる。

2023出品予定土びなギャラリーへ 出品予定土びなギャラリーより


 ひな市が迫ってきた。今年は抽選に外れた。迷うことなく事前展示を見に行ける。西原さんの試作品であったかつての手がからだから離れていない招き猫も出品されている。

                            




                                  




          今年も中野ひな市だ!







今年も例年通りの作戦
深夜割引で近くまで行き仮眠

今年は東部湯の丸SAで仮眠する
朝食を食べ、北上する

まだ約束の時刻には早いし、
オランチェも開店前なので時間調整をして
立ヶ花に向かう

東部湯の丸SA きれいに晴れた
中野第一駐車場 今年もお世話になります立ヶ花公会堂
目的地到着 今年制作したという弁慶と牛若丸
お願いしたものを受け取る
そして来年に向けて制作依頼
話をしていると何やら聞き覚えのある声
岐阜のおじさんがやって来た
注文していたメロ君モデルの
ハチワレ2匹を引き取っていった

それではまた1年後よろしくお願いします
岐阜のおじさん注文品
JA中野の店で1年分のジャムを仕入れる となりの観光センターを覗く これは何だ土鈴のガラにしては大きい
すっかりハチワレメロ君は定番になった お会いしたことはあるが名前はわからない
再び中野市内に戻ってくる
陣屋前駐車場なら近いが
あえて第一駐車場の駐めて散策する
旧商工会議所が更地になっていた
昨年はまだあった
ハナちゃんのいた「ふくろや」の前を通り
商工会議所へ向かう
ここで抽選会をしたのは何年前だったか 旧商工会議所は更地になっていた
創業1764年の老舗味噌蔵の
「ふくろや」は奥にはりっぱな庭園もある
奥行きがあるのに間口が狭いのは
おそらく間口税の関係だろうと
思っていたら
隣のビルも「ふくろやビル」だった

奥は小林一茶が逗留していたので
ゆかりの品などを展示した
「袋屋美術館」となっている
昨年の商工会議所 ふくろや



 新型コロナの影響で一昨年より葉書による事前抽選が実施され販売当日行列をつくる必要がなくなった。これにより遠方から行く者にとってはせっかく並んでも外れて買えないというリスクはなくなった。その反面、土びな即売会の展示が前日までとなってしまった。展示を見ようとすると30日までに行かなくてはならない。もし当選しても31日の即売日と前日に行かねばならず遠方のものにとっては負担が大きい。その関係かネット上に出品作品が多く掲示されるようになった(今年は183点)。しかしすべてが掲示されているわけではないし、それぞれ何点出品されているかもわからない。購入希望者はやはり事前見学が必要であろう。
 昨年の私もそうだったが、購入順が遅いとキャンセルする人も多く出るのではないだろうか。最後のグループの購入者が終わった後はフリーで購入できるようだがいったい何点くらいの作品が残っていたのだろうか?このあたりの詳細は現場にいなかったのでつかめていない。

 運営に関しては合理的に進められる現在の事前抽選方式だが、新型コロナ後はどうなるのだろうか。当たっても外れても行列を作ってわいわいやりながら抽選をするあのワクワク感がまつりを盛り上げるひとつの要素になっているような気がする。ただの販売会だけでは味気ないのである。かつての一週間前から並んでいたという猛者も問題だが新型コロナ後のまつりの運営がひな市の盛衰に関わってくるような気がする。

新型コロナの影響で
一昨年より葉書による事前抽選となった
以前のように販売当日行列の整理や
購入希望者数の把握、抽選会の実施など
手間のかかることがなくなった
即売会を実施する側としては
合理的に運営できるのだろう
商工会議所 奈良久雄さんの作品をカシャッ
抽選に当たった方のようだ 平日でもあり見学者は少ない 見定め中
 
奈良久雄さんの出品 今年は組み物を含めて11点
  なぜかダルマとさるの組み物
これはほしいな
でもなぜダルマと三ざる
おかめ
これも中野土人形の定番
 
 おどり子
これも定番人形 
狆のり金太郎
獅子おどり 
鯛乗り恵比寿
  うさぎ抱き福助
今年のポスターにも使われた
 干支もの作品
宝珠飾り馬
うさぎ大黒
これもふだんならネズミが乗るところだが
干支のうさぎが乗っている
三番叟(右)

恵比須大黒(下)
今年は猫が出ていなかった
奈良久雄さんの出品は
比較的定番といわれる作品が
多かったのが今年の特徴 


 歌舞伎者が多い西原さんの作品。
 招き猫も種類が増えてしまった。発端は岐阜のおじさん。私も絡んでいます。ロシアンブルーはだれの注文?

西原久美江さんの立ヶ花人形    
関羽が一体出ていた 一ノ谷(組み物) 明治天皇・昭憲皇太后
山崎街道 ひげがない! 富樫 内裏びな
七福神の面々 新作 干支の兎 黄色い人参抱き兎
だるま(組み物) 正岡 八重垣姫
今年の招き猫は全部で11点
今年は朱はなかった
注目の一点
古いタイプにある
黒の模様が鼻まで伸びている猫(右奥)
西原さんが今年つくってみたと
いっていた作品
  ロシアンブルー風も柄として
立ヶ花猫に定着した感がある
目が異なる(右上) この目は2体のみ
虎柄斑(左上)
鼻に黒い模様なしハチワレ(右下)
通常のハチワレ(左下)
 
  細部を見ていくと
いろいろな違いが見えてくる
今回は裏に回って見ることが
できなかったが裏面にも注目したい
メロ君モデルのハチワレは
完全に立ヶ花に定着した!
 


 奈良由起夫さんも奈良家の定番以外に精力的に新作もつくっている。猫ものだけでもけっこう種類がある。また過去の画像と比べてみるといろいろと試行錯誤の末、進化している。

奈良由起夫さんの中野土人形    
中野土人形といえば「ふぐ乗り大黒」 ふぐ乗り七福神 だるまの数々
内裏びな このあたりも定番もの
サンタクロース以外は定番 嫁入り道中
奈良由起夫さんの作品も時代が進み
すっかり中野土人形として定着してきた

伝統的な型から新作まで
精力的に制作を続けている
獅子と干支の組み合わせも定番化してきている 飛び兎
奈良由起夫さんの招き猫群
定番シンプル招き猫
過去の作品を見ると
初期の頃は眉毛がない
やがて細い眉になる
最近になってこの眉が定着した
試行錯誤で進化しているのだ
子守猫
これも奈良家の定番になっている
今年は単独での親子招き猫がない
定番大入り招き猫
右手招き・左手招き
 招き猫ダ達磨
達磨は上向き達磨
大猫の招き猫
首玉に縁起物が丁寧に描かれている
 福々招き猫
 自戒を込めて
思わず横から撮影してしまった
親子招き座布団座り
黒斑が「ワル」のワル招き猫
初期の頃は耳が切れていた
ギャングまねきがあった
「いいね!招き猫」

 
  以前からある黒招き猫
この猫の顔はかわいい
黒猫は初期からこの眉だった
「猫つぐら」
招き猫2匹と飾り猫1匹の
タイプがある
 
  これは初めて見た
「眠り招き猫」
夢の中で招いている
「おこた招き猫」の
派生バージョンかもしれない
招き猫童子
この手の土人形は他の地域にもあるが
どうしても猫が大きく大猫になってしまう
 
  信州には「信州グランセローズ」という
プロ野球独立リーグに所属する
チームがある
その関係もあるのか「野球招き猫」がある
右投げとサウスポーがいる
缶バッチのガチャガチャ 奈良由起夫さん一日来館 商工会議所を後にする


 中野陣屋・県庁記念館に全国土人形展示即売会の事前展示を見に行く。
 今年は下川原人形、花巻土人形、中山人形、堤人形(芳賀家、おひなっこや)、中湯川人形、富山土人形、今戸人形(吉田)、三河大浜人形、乙川人形、小幡人形、伏見人形、大和出雲人形、長浜人形(日下)、三次人形、筑前津屋崎人形(原田)、古型博多人形、古賀人形の18ヶ所の土人形が集まった。今年は稲畑人形はなかったな。

明日からひな市というのに
全くその雰囲気がない
前日ということもあるが
こちらも見学者は少ない
猫がいた! 旧観光センターか? 中野陣屋県庁記念館
昨年は出品数が少なかったが
今年は出品数が増えていた。
いつも即売会会場
下川原人形 中野土人形 堤人形(芳賀)の干支もの
富山土人形(土雛窯) 猫乗り達磨
堤のおひなっこやも多分行ったのは前世紀
行きたいな
堤人形(おひなっこや)の鯰踏み招き猫 瓢箪抱き招き猫
大浜人形の二段招き猫
隣の「家康」はどこかで見たなと思ったら
岐阜のおじさんのインスタだった



東京の吉田さんは精力的に古作の
今戸人形の復活をしている
かなり種類が増えて、
猫だけでも集めるのは大変だ
  二段招き猫  
吉田さんの今戸人形 定番の丸〆猫
座り猫は柄が素敵だ 中湯川人形 古賀人形 今回の出品で一番の大型か?
津屋崎人形(原田誠)の招き猫 大和出雲人形 伏見人形
三次人形は代替わりをしていた
うかがったら昨年3月に亡くなって
奥様があとを継いだとのこと
調べてみたら昨年ではなく
2021年3月であった
以前招き猫について
問い合わせたことがあった
三次人形は代替わりをしていた
乙川人形 小さいがいい顔をしている
奥の部屋では組み木のお雛様を開催 中野市内で制作しているのか


 日本土人形資料館に行く途中、高梨館跡公園のサクラを見に行こう。今年は開花が早いので期待できる。

やはりあたたかいので
近くの山にも雪がない

金長にカツ丼を食べに行く
取材も兼ねている
しかしもう準備中になっていた
信州はもう雪が消えた  金長は準備中
高梨館跡公園 バックの青空に月が見えている
今年はサクラの開花が早いので
期待して高梨館公園の桜を見に行く
昨年はまだくぼみだった
一昨年は満開だった
今年はというと満開
週末は花見で賑わいそうだ

土人形資料館に資料の撮影に行く
立ヶ花の原型の画像が
手元になかったので撮影した
平日なのでまだ人が少ない
土人形資料館 招き猫がケースの中にいた
舞鶴 曽我五郎 招き福助
正岡と八重垣姫の原型 正岡 八重垣姫


 久しぶりに猫またさんを見に行く。できれば記事を投稿したいと思っている。
 続いて資料画像収集に小布施の土びな館を見に行く。

久しぶりに猫またさんに行く

これに関しては
『ひな市余話 猫またさん再訪』
別途アップしてある
猫またさん標識
西原さんに色見本を送るため
小布施の竹風堂が展示見に行く
「土びな館」に久しぶりだ
何年ぶりだろうか?
なぜか不釣り合いな
金属製のカブトムシのオブジェがある
竹風堂 不思議なオブジェ
蔵を利用した展示館 特に説明書きはない 隅に招き猫があった
奈良家の飾り猫も彩色でこれだけ雰囲気が変わる 以前から気になっている奈良家?
土びな館は古作の展示なので
現在の奈良家のかわいい系の猫は
展示していない

時々入れ替えをするというのが

心配だったが西原さんの猫があった
ただし小型の方はなかった
プリントして送ろう
彩色の見本となるかな
手が顔についている
廃業した山屋天平堂を見に行く 看板がない以外変わりはない 「あんずグラッセレア」 は好きだった


 食事をしていこう。食べていたら遅くなってしまった。地域猫のエサやりは猫おばさんに頼んであるので遅くなったついでに久しぶりに温泉に入っていこう。間山温泉(ぽんぽこの湯)に行く。やはり今年は雪が少ない。駐車場も館内も意外に空いていた。

     
雪かきで積み上げた雪は少ない フロントや食堂がリニューアルされていた  
さすがに中野の空は暗い
東京都は全く移りが違う
20:12
沈むオリオンと金星・火星

冬の大三角形と火星
月はふたご座にいる
     
これなら深夜割引を使えるかもしれない
高坂SA到着
少し時間調整
    帰宅したのは0時を過ぎていた
今年の収穫
西原さんの猫



 さて来年のひな市はどうなっているだろうか。やはり新型コロナ次第か?