三度目のコロナ禍の中、中野ひな市へ行くはず
三度目のコロナ禍の中、今年も中野ひな市へ行く

                                                           2022年3月30日


   ・準備編(ここ)
   ・いざ中野へ(前日見学)


 2022年1月24日、中野ひな市のページを設定する。
 今年も新型コロナの第6波で先が見えない。3月下旬にはピークアウトしているかもしてないがそれまではどうなるかも予測がつかない。
 昨年は2月中旬にひな市の方針の第一報が出た。今年も記録を残していくため情報を追っていくことにした。しばらくはこのページも変わらないと思われる。


      
 2月3日、昨年までの情報が掲載されていた「新着情報」がリセットされた。今年の情報をアップする準備か。


      
 2月9日メンテナンスモードに入る。今年のひな市に関して発表準備のようだ。



 2月10日、今年の中野ひな市での土人形展示即売会について発表される。今年から『一般社団法人なかの産業・観光公社』が実施することになったようだ。葉書申し込みによる事前抽選だが、一人1枚で一般の官製葉書での応募に変わった。
 詳細はリンク先を参照されたい。

2022年中野ひな市について
2022年中野土びな展示即売会について
2022土びな抽選・販売方法

 3月1日頃、今年のひな市のポスターがアップされていた。
         


 3月16日当選はがきが届いた。メロ君と2枚出した中の自分名義のはがきが当選した。
しかし購入番号は400番近い番号。 今年の販売数は不明。昨年の販売数も不明。一昨年の2020年は中止。その前の2019年は416点、2018年は373点、2017年は465点なので400番近い購入順は最後の方だと思われる。
 これは悩むところだ。当日の展示見学はない。展示品を見るには29日か30日に行かなくてはならない。

 だんだん気持ちとしては購入権は放棄して、事前の展示見学と注文してあった猫の受け取りをする方向に傾いてきた

抽選終了 当選はがき

      
2022出品予定土ひなギャラリーアップされる(3月29日?)

 3月28日未明にはまだ作品の画像はアップされていなかった。 
3月29日未明
出品予定作品の一部がアップされていた

展示見学は3月29日と30日の2日間のみ
奈良由起夫さんと西原久美江さんの作品がアップされた。
画像の様子から見ると商工会館会場で
販売に向けて並べたあと撮影したものと思われる。

奈良由起夫さんの作品
西原久美江さんの作品

それぞれ大きな画像を見たいときは
次のところへアクセスしてください

 2022出品予定土びなギャラリー
奈良久雄さんの出品作品が
3月30日になって遅れてアップされた 

即売会当日購入されなかった作品は
4月1日から中野陣屋県庁記念館で
販売予定と
即売会場やHP上にあったが、
ネット上には販売に関する
アナウンスは
その後なかった。




   

 今年も中野ひな市に向けて出発。ひな市とはいっても事前の展示見学と制作依頼していた招き猫の受け取りである。
 日帰りでできるだけ高速料金を抑えるため深夜割引を利用することにした。朝4時までに高速に乗るということは3時台に家を出なければならない。それなら早めに出て中野の近くで仮眠した方が安心感がある。

早めに出発して途中で
仮眠することにした。

家を出たのは0時半過ぎ。
  出発 横川SAで休憩
松代PAで仮眠 朝を迎える。中野まで近いのでゆっくりできる
松代PAで仮眠して朝食。
まだ約束の時間には早いので、
JAなかのが運営するオランチェに寄って
ジャムを調達する。
ほぼ1年分のジャムを買い込む。

製作依頼していた招き猫を受け取りにいく
中野へ向かって オランチェ到着
立ヶ花公民館に駐める 西原さんのお宅へ
昨年制作をお願いしていた
三河タイプのトラ柄が入った
招き猫を受け取る。
最初に小型の方ををつくってしまい
受注していたのが大型とわかり
追加で制作したとのことだった。

大小両方引き取ることにした。
来年に向けてまた制作をお願いした。
古いタイプのいわゆるキツネ目の招き猫。
かなり古いタイプでは
破損防止を兼ねているのか?
手が顔や身体についている。
西原さんも制作してみたことが
あるようだ(上と右)
ただ出来上がったものを見てもらったところ
やはり招き猫は手が前に出て
離れている方が
立ヶ花らしいとの
感想を聞き試作段階で

終わっているようだ。
私もそう思う。手が身体に密着していると
ただの招き猫になってしまう。
今回は復元してもらうため、
現在の手が離れているタイプで
キツネ目を依頼した。来年が楽しみだ。
中野土びな館(小布施町)所蔵
これはキツネ目で手が密着している

栗菓子の竹風堂が運営
車を中野第一駐車場に駐める。
旧商工会議所を抜け、小林一茶とも
関係の深い老舗味噌醸造所前を通り、
新しい商工会議所に向かう。
ここで抽選会をしたこともあった かつてはこの下で段ボールを敷いて寝た
ハナちゃんのいない老舗味噌屋のふくろや 今日はこちらの駐車場も使える 新しい商工会議所


 商工会議所のホールで開催されている展示会を見学にいく。

商工会議所の今年の展示・販売ホール

西原久美江さんの作品
玉乗り獅子 加藤清正(右)
桶狭間の戦い 関羽も1点出ていた 五郎・舞鶴(左)
弁慶 組物のだるま
干支の寅は
前足の輪郭が描かれていないものと
描かれているものがある。
試行錯誤しているようだ。
なくてもいいような気がする。
脚の輪郭なし   脚の輪郭つき
豬乗りは1点だけ 福禄寿・角力取 恵比寿大黒
招き大黒(左)・鯛持、玉持 数々の招き猫
それにしても種類が増えた 恵比須大黒(右)
   オーソドックスな白猫に
斑が少なくなってしまった。
メロ君を元にしたハチワレも定番に
立ヶ花の招き猫はひじょうに種類が増えた  
春駒・目玉福助 舞妓 八重垣姫・正岡・
八重垣姫 弁財天 目玉福助
静御前の扇に
「2020+1 東京五輪」とある。
レアもの? 静御前


 奈良由起夫さんの作品群。作品を見ていると順調に奈良久雄さんから世代交代がおこなわれているように感じる。

奈良由起夫さんの作品
  内裏雛 ふぐ乗り大黒・鯛乗り大黒
七福神宝船 饅頭食い・真田幸村・加藤清正 二木弾正・福助
だるま恵比寿 猫つぐら
招き猫達磨 招き猫(大猫) 飾り猫
西行 傘もち娘・花魁・花嫁道中 立ち布袋・天神様
鯛引き・這子 酔っ払いお父さん 親子虎
飾り虎 虎乗りお獅子
 達磨各種 おこた招き猫 野球招き猫・達磨各種
 饅頭食い・丸狆 サンタさん 各種注意書き


 大御所奈良久雄さんも今年で90歳になる。いろいろなところから制作を依頼されなかなか出品数は増えそうもない。ところでかなり前に直しを依頼した「正岡」はどうなっただろうか。早く問い合わせをしなければ。

奈良久雄さんの出品は13点  
ネット上に公開されていた作品とは一部異なる
だるまえびす 波つき鯛乗りえびす 力もち兄弟
三番叟 猫だき福助 猫つぐら
亀抱き 丸ほてい 鯛乗り恵比寿
中天神 龍のり布袋 踊り福助
HPのギャラリーにあった
福助(中)、猫の子守りは
展示されていなかった。
その代わりにだるまえびす、亀抱き、
踊り福助、招き虎が増えて
全13点の出品であった。
販売当日にはどうなったかは不明である
招き虎
  今年は商工会議所のホールでの展示は
中野土人形と立ヶ花人形のみで
全国土人形は中野陣屋県庁記念館に
会場を移している。
 
 
 奈良由起夫さんの土人形   西原久美江さんの土人形 
     
   西原久美江さんと奈良久雄の表彰状  
    4月1日の販売に関してはHP上での
詳細発表はなかった。
  
   棄権で残った場合は翌日販売


 会場のシルバーボランティアの方の話では西原さん240点、奈良由起夫さん200点の出品とのこと。これに奈良久雄さんの13点がプラスされ今年の全即売会の453点あまり。数に関しては多少変動がある物と思われる。

 今年は全国土人形即売会は中野陣屋記念館に会場が移っている。そちらを見に行く。

商工会議所を出て
中野陣屋県庁記念館に
全国土人形即売会の展示を見に行く。
商工会議所を出て中野陣屋県庁記念館へ 信州の山にはまだ雪が残る
あの行列ができる賑わいはない 長浜人形 長浜人形の招き猫
津屋崎人形 中湯川人形 三次人形
今回展示即売されているのは
これだけで出品数も少ない。
富山土人形 富山土人形の達磨乗り招き猫
今戸焼の火入れと丸〆猫 今戸の藤八拳猫と招き狐 つつみのおひなっこや
富山土人形の招き猫裏 津屋崎招き猫の裏 中湯川人形の招き猫裏
大浜人形の招き猫裏 機密文書?
18の産地のうち、
下川原、花巻、堤(芳賀)、

伏見は納品がなかった。

納品数は全部で114体。
並んでいる人形の数が合わないので
これに在庫分が少し混ざっているようである。
土人形絵付けコンテスト

 新型コロナの影響でかつてのひな市の賑わいはない。多分明日は露店も出ないのであろう。3年続けて通常開催を見送られたひな市だが来年はどうなるのであろうか?

とりあえず今回の目的は消化した。
昼食を食べるかな。
昼時とあってカツ丼の金長食堂前には
車が駐まっており混んでいそうだった。
今年はパス。
石猫はかなり黄色が剥げてきた 金長食堂は昼時で混んでいそうだった
駐車場に戻り 高梨館跡へサクラを見に行くが・・・・
サクラのつぼみはまだ固かった 昨年は満開だったが・・・ 昨年は特別に開花が早かったようだ
今年も日本土人形資料館に見学に行く。
薄雲はあるが天気はよく気温も高い 駐車場のサクラも開花までは時間がかかる
奈良さんの招き猫がお出迎え
立ヶ花人形の西原久美江展をやっていたが昨年と同じかな?
黄色、黒、銀もすっかり定番になった 山崎街道」も最近作り始めたもの
奈良久雄さんの猫たち 招き猫は猫守りは初期のものと思われる
奈良久雄が高齢であまり多くの作品を
制作できなくなった反面、
奈良由起夫さんは
従来の型を受け継ぐと共に
新型を発表して世代交代が
順調に進んでいるようだ。
即売会にもあった虎の親子と虎乗りお獅子
以前、起の中島一夫さんを訪ねたときに
見かけたこうもりの土鈴があった。
あれは欲しかったな。
結局制作を依頼したまま、
中島一夫さんは鬼籍に入ってしまった。
「彩り 人形の装い展」 中島一夫さんの起のこうもり土鈴

 さて、早めに帰るとしよう。通常生活と同じように早めに昼食兼夕食を本を見ながら食べる。生活をあまり変えないのも穏やかな老後を過ごすには大切だ。

少し早めに夕食を食べる。
今日のお供は「猫のおきて手帖」と
{SWITCH ほぼ糸井重里」
薄雲は多いが晴れている。
小布施でお土産を買って帰るとしよう。
  ふだんと変わらぬ生活! だんだん夕暮れが近づいてきた
 
    花粉が多い!花粉光環は見えない
小布施に行って
お土産用に栗羊羹を買う。
以前なら缶に入った大きい方を買ったが
食べる人数も量も減ったので
一口羊羹を選択する
小布施で栗羊羹を買う 桜井甘精堂 
今年も行っていなかったが、ショックな情報。
かつて杏ぐらっせレアを買いに行っていた山屋天平堂が閉店してしまったらしい。
2019年末には杏製品は在庫がなくなっていたようだ。

2018年のひな市で行ったときには杏ぐらっせレアはすでに生産終了していた。
杏が採れなくなってしまったとのことだった。
国産杏が採れなくなったのに加え、店主も病気がちで閉店を決めたようだ。
杏のエキスや跳ね出しも定番購入品であった。

隠れた名店だったがなくなってしまったのは残念だ。

    山屋天平堂(2018)
右ストリートビューより
2015年9月と2021年7月

北斎館前の売店は
2008年12月で閉店したようだ。
ねこれくとのひな市報告2009年版に
自分で書いていてすっかり忘れていた。
 
横川SAで休憩 21時に帰宅することができた

 今年の中野ひな市は終わった。実際には明日の即売会はまだ残っている。
 来年のひな市はどうなるであろうか?はがきによる事前抽選は定着するかもしれない。あの行列をつくって並ぶというのもまつりとしては盛り上がるので捨てがたい。一方遠方から行く者にとっては並んでも抽選に当たるかどうかわからないので事前抽選はひじょうに助かる面もある。しかし抽選に当たっても順番が後半だと棄権が多く出そうな気もする。奈良久雄さんが高齢であまり作品を多くつくれない中で中野ひな市は今後どのように変わっていくだろうか。

今年の収穫
制作依頼した三河系のトラ柄の入った招き猫(大)と(小)
来年以降定番となる可能性もある
昨年出品されていた干支のネズミ(子)をいただいた
コンビニのおにぎりを持っているのだそうだ
からだには「祝令和」の文字が