金星の日面通過  2004年6月8日



                        
                           荒川河川敷もあいにくの薄曇り

                        
                              太陽の前を雲が通過していく


             
                                              デジカメのみでの画像


 招き猫とは何の関係もありませんが、今日は金星の日面通過に明け暮れた一日でした。梅雨入り後は絶望的な週間予報で場合によっては遠征計画も立てたのですが、8日は全国的に晴れそうもない予報なので遠征はあきらめました。前日は雨だったにもかかわらず、午後には雲間から強い日差しも差し込み、ちょっと期待できる様相となってきました。当日は晴天は無理としても、この雲間に期待し東京でがんばることにしました。
 さて当日、予報通りの曇りで小雨も落ちてきます。午後からに期待です。しかし昨日のようにいっこうに晴れ間が見えそうな様子はありません。インターネットで中継する予定の天文施設も多いのですが、どこへアクセスしても悪天候で中継できそうな所はありません。
 仕方がないので、駄目もとで観測地へ行って待機です。車の中で少し薄日が差してきて、わずかな期待がつながります。荒川河川敷は相変わらず曇り空です。そのような中で何回か雲の間から撮影したのが上の写真です。左は望遠鏡を使用してデジタルカメラで撮影したものです。通過する雲であまり写りはよくありません。右はデジタルカメラのズームを最大にしていたずら半分で撮影してみた画像です。何と金星が映っていました。本命の写真はまだ現像に出していません。
 天文少年だった=^・^=としては昨今の天文ファンが天体写真一辺倒になっているのに何か寂しいものを感じていました。目で見て、脳裏に刻むということが少し忘れられてきているように思います。せっかくの珍しい現象だけに自分の目でしっかり見とどけたいのです。しし座流星群の時もそうでした。結局写真は一枚も撮影しませんでした。そのかわり一生に一度のイベントを自分の目に記録しました。
 今回は雲の間とはいえ、しっかり金星の日面通過を見ました。それにしても金星は黒かった!
 8年後もまた見ることにしよう。梅雨空が心配だけど。(天文のHPではないので撮影データは省略します)。  2004年6月8日


                      

                       これが銀塩カメラに望遠レンズで撮影した画像です。
                       望遠レンズだと望遠鏡を使った映像に比べてキレがないです。