トロッコ王国 過去の資料

トロッコ王国  2003年9月23日改訂

 【注意】 このページは過去の掲載内容を資料として残すためにあります。従って現在のトロッコ王国の事情とは異なる場合があります。最新のトロッコ王国はこちらをご覧ください。 (2004年10月1日)

            最近のトロッコ王国を見る(工事中)



トロッコ王国とは何か?
 かつて日本一の赤字線ということで全国的に有名になった美幸線の廃線跡を利用してつくられた王国です。美幸線は美深と北見枝幸を結ぶ予定でしたが、路盤やトンネルなどはすべて完成していながら、美深と仁宇布の間わずか20km程が部分開通しただけで廃線になってしまった旧国鉄の路線です。その廃線になった線路のうち5km程を利用して保線用の車両で自然を楽しみ、まちづくりを推進していこうというのがこのトロッコ王国です。


トロッコ王国はどこにあるの?
 旭川の北80km程にある名寄からさらに20km程北上したところに位置しているのが美深町です。この美深の中心街からさらに20km程道道49号線(美深雄武線)を進んだところにある、かつて美幸線の部分開通した終点にあたる仁宇布(にうぷ)という集落にあります。たしか道道に入って最初の信号!の所だったはずです。

                                         

トロッコ王国では何ができるの?
 トロッコ王国では何ができるか。それは自走式の車両を運転して自然を満喫するそれに尽きます。

 ←こんな感じで運転です
     
ここから出発   最初は見晴らしのよいロケーション   だんだん木が迫ってくる
     
やがて林間コースになる   当時の鉄橋もそのまま   5km先の終点「高広の滝」
  ここからまた5km戻る


どうすればトロッコに乗れるの?
 交通手段
 まず現地に行かなくてはなりません。これがなかなかやっかいなのです。何しろ小さな集落ですからバスが走っているとはいえ極端に本数が少ないのです。観光客にとってはあてにできないといった方がよいでしょう。もしバスを利用するとなれば、1日がかりになってしまうことを覚悟した方がよいでしょう。やはり何か機動力が欲しいところです。自転車は行きの登りがきついかも。人数がまとまればレンタカーが安いかもしれません。
 入国受付
 なお受付は旧仁宇布の駅跡に建っているトロッコ王国の事務所『コタンコロカムイ駅』でおこないます。入国料大人一人1000円也。パスポートと記念の硬券の切符が発行されます。あとは出発を待つだけですが、ここであなたの運不運が試されます。何しろ単線ですので前の入国者が出発してしまうと全員戻ってくるまで次の出発はできません。出発直後なら50分程待たなければなりません。

     何と2003年に行くと車庫兼作業場ができていました。まだこの作業場も途中過程のようです。
 左の写真のテントのある位置にはプレハブ造りのうどん屋(王国とは別経営)までできてしまいました。
受付事務所の駅舎 2002年    車庫兼作業場    


受付手順(2003年夏バージョン)

@入国受付はこの中で A混んでいるときは外で記入。さらに混むと整理券発行も B入国申請書を持って中で会計 C後は順番を待つだけ
 駅舎の中で待つもよし
←来年(2004年)の夏のお盆ころに来ると=^・^=がこの前でたぶん解説をしています。
D外のテントで待つもよし E向かいの店で食べるもよし F出発が近づくと放送で呼ばれてこの前で説明が始まります

トロッコとはどんな乗り物なの?
 営業当初は保線用の小型軌道車でしたが、だんだん改良がすすみ、オリジナルの車両になってきました。基本的には耕耘機などで使用される7馬力ほどの小型汎用2サイクルエンジンを積んでいます。ただ最近はかなり牽引力のある車両や2階建て車両、はたまた漁船にも使えそうなエンジンを積んだ大型車両も登場してきました。2003年には新型車両が相次いでデビューしました。

2003年改訂

     
1号車 最近はこのタイプが王国の
メイン車種になっている
  2号車   3号車
     
4号車  元四駆でパワーがあった。
  5号車 通称スカイライナー号
元は作業用に作られた。2階が特等席の
人気者だがちょっと遅い
  6号車  いちばん原型に近い車種
     
7号車  通称ブルーライナー号
油圧制御のマニアック車
2003年からスタッフの同乗は
なくなった
  9号車 通称北星ナイン号
大型30人乗り。最初は側面の星が8つしか
なくご愛敬だったが知らないうちに9つに
なっていた。 スタッフ運転
  10号車 猛烈な速さのため=^・^=は
「カミカゼ号」と呼んでいたがその後、
どのような名称になったか不明。 スタッフ運転
     
11号車 3人乗り自転車タイプ
軽いので速い!
  12号車  2人乗り自転車タイプ
  クラッチに相当する操作があるので
最初は操作にとまどうかも
  13号車 雨でも安心。ブレーキ操作が特殊
    8号車はドック入りで修理中でした
 (2003年8月現在)
14号車  通称スカイライナー2号
 改良されて2回にいすが付いた
 スタッフ運転
  15号車  愛称募集中の20人乗り
  9号車よりオープン性があり、騒音も
  改善された  スタッフ運転

トロッコを乗りに行くときの注意
 せっかく自然体験をするのだから時間には余裕を持っていきたいもの。ただ乗客の大部分は夏に集中します。特にお盆を挟んだ1週間は猛烈な混雑となります。この時期は完全に相乗りとなります。夏休み中は全般的に混みますので、まず相乗りになることは覚悟しなければなりません。8月下旬になると北海道の夏休みも終わり、かなり乗客は減ってきますがそれでも油断はできません。昼間は相乗りになる可能性が大です。それをさけるためには朝一番に行くことでしょうか。
 スタッフの立場から言うとやはりゆっくりと単独のグループで楽しんでもらいたいのです。そのためにも旅行日程に余裕のある方はぜひ繁盛期を避けて来国していただきたいと思います。単線のため一度出発するといろいろな時間を含めて1時間位しないと次の出発ができません。したがってどんなにがんばっても1日の中で運行できる回数が限られてきます。しかも乗るからには運転してみたい(線路の上の運転なのでハンドル操作はなく、実際にはアクセルとブレーキ操作だけなのですが、満足感が違うようです)というお客さんの欲求も満たさなくてはなりません。また混んでいるからといって遠くからのお客さんですと、なかなか出直すわけにも行きません。そのような中でスタッフ側も心苦しいのですが無理を言って相乗りで交代に運転をお願いせざるをえないのです。最近はマスコミの報道もあって乗客が倍増しています。今年はSTVによる生中継は全国ネットでおこなわれたため、より拍車がかかったようです。
 トロッコ王国を楽しむためには、とにかく時間も、心も余裕が大切です。  (2002年)


スタッフの努力で改善された
 お盆の時期をどのように乗り切るかが王国の一つの悩みでした。今年度は車両の増加、スタッフ人数の確保などに加え、相乗りに対してお客さんの承諾を得たり、相乗りする場合でも2組までに限定するなどこれまでの経験を生かしてシステムがかなり改善されたのではないでしょうか。そのかわり、車両が増えた割には人数がさばけなく、残念ながら待つ時間がないということであきらめたお客さんがいることも確かです(これは今までにもありましたが)。また来年度に向けてさらなるシステム改善が行われていくはずです。  (2003年)

押し寄せる取材陣(2002年夏)

     
STVによる生中継準備   別の取材で風見慎吾がやってきた


2003年は1万人突破が8月に! (2003年夏)
 昨年度は乗客数が1万を初めてこえたばかりなのに、2003年度はついに8月25日で1万人を突破してしまいました。今年の1万人目は東京の親子4人家族でした。大変喜んでくれ、しかもまわりのお客さんもいっしょになって祝ってくれたのでスタッフ一同も感激でした。美深町長もかけつけ、記念品が渡されました。ちょうど雑誌のフリーカメラマンの方が取材に来ていたときだったので町長や王国の副会長といっしょに記念撮影をしていました。たぶんどこかの雑誌に掲載されるのではないかと思います。新聞も取材に来てインタビューを受けていました。
 もし来年1万人突破がお盆の時期に重なったらどうしようという心配も本気で考えておかなくては行けなくなってきました。

  
雑誌カメラマンのリクエストに応え、
美深町長と記念撮影
 新聞取材を受ける一万人目のTさん

タイアップ (2003年夏)
 2003年度はお盆の時期だけ限定で「エコレール」なるものを沿線脇で実施しました。これは木のレールの上をマウンテンバイクを改造した車両で子供でも運転できる乗り物です。ターンテーブルもあり、車両も安定性を高めるための工夫がしてあります。すべての機材をワンボックスカーに乗せてご夫婦で札幌から営業にやってきました。
 糠平駅跡の資料館裏では常設営業をやっているようです。詳細はエコレールで検索できます。
 なお線路の上を走るタイプも制作していますが、まだまだ手を加えないといけないようです。試乗させてもらいましたがなかなか快適でした。

     
ターンテーブル   エコレール車両    線路用車両

どのように進化するのかトロッコ王国
 2003年度もいろいろ進化したトロッコ王国ですが来年はどのように進化するでしょうか。すでに9月の3連休には12000人を突破していると聞いています。より多くのお客さんに満足してもらえるようにこれからも日々王国は進化していくはずです。

王国のバイオトイレ
 トイレの中ではなにやらぐるぐるかき回されています。初めて見る人は○ンコと間違えるのですが、これはおが屑です。
 おが屑の中で排泄物を分解し、肥料にしてしまうハイテクトイレなのです。
 この鉄道にはこのトイレが似合うというお客さんもいますが、来年はさらに変わっているかもしれません  

おみやげ

おみやげ
 トロッコ王国特製のチョロQが今年(2002年)できました。夏なら駅敷地への入り口にある売店「コイブ」のヒツジソフトクリームはいかが。鉄道ファンなら残り少なくなった廃線時の記念ペナントもおすすめ(2003年夏には売り切れていました。その代わり廃線時の記念ステッカーが出てきて販売されていました)。
トロッコ王国特製チョロQ  1000円也

どうせ行ったなら

他のみどころ

智恵文のひまわり畑
 もし夏に来たら日本一の面積といわれる智恵文のひまわり畑を見逃す手はない。見ごろは8月の中旬過ぎと少し遅いので北竜などでひまわり畑を見逃した方もここなら堪能できます。
 
 おまけ
 ※美深温泉の「チョウザメ館」ではチョウザメの立ち泳ぎが見られます。
 ※美深温泉は大人300円なのでキャンパーなどの旅行客にはお得。
丘の向こうまで「ひまわり」


歴史

これが歴代パスポートです。初年度の1998年は入国していないのでありません。

右上 1999年版
 なぜかロシア語が入っている。住所も日本国北海道中川郡美深町仁宇布となっている。このころはまだ受付は売店のコイブでおこなっていた。

左上 2000年版
 ロシア語がなくなり日本語の会員旅券の文字が入る。会長以外の連絡先が入る。

右下 2001年版
 パスポートの色が赤になる。駅舎(事務所)の電話番号が入る。ホームページアドレスが入る(現在のものとは異なる)。

左下 2002年版
 またパスポートの色が緑に戻る。電話に加えてFAX番号が入る。現在のHPアドレスが入る。

     詳細はトロッコ王国オフィシャルサイトをご覧ください。