ねこれくと写真館
主夜神尊招き猫 新種公開
「主夜神尊」の招き猫は少し前までは謎の招き猫でしたが、その実態が解明され長く途絶えていた鎮守主夜神尊大祭も復活されました。今年も京都三条橋詰の檀王法林寺で12月2日に法要がおこなわれるということです。
ところでかつて授与されていた招き猫はいくつか発見されて寺の承諾のもと復刻されていますが、まだまだ未知のものもありそうです。この招き猫は大阪の骨董屋から出たもので、愛媛県の大洲市から出た初荷ということです。骨董屋の話ではかつて愛媛と京都は結構つながりがあって京都の物がかなり流れ込んでいるということです。主夜神尊の招き猫も骨董業界ではたまに見かけるらしく骨董屋さんも三条と五条を間違えていた以外はよく知っていました。もっともたまに出るといってもバカ高い値が付くということです。また緑色がかったものは知らないということでした。
これまで見つかっている主夜神尊の猫に比べると丸みを帯びた穏やかな感じのする猫です。
なお、今年29体限定復刻されるのはこの招き猫がもとになっています。
実物を見たい方は2体見つけたうちの1体を「招き猫ミュージアム」(群馬県吾妻郡嬬恋村1316−7)に寄贈しましたのでそちらで見られます。
正面 |
裏面 | 「主夜神尊」の刻印 |
左 平成12年度限定復刻「主夜神尊招き猫」 篠田正隆作。上の猫をもとに檀王法林寺の許可を得て製作されたもの。あまりにも黒すぎて写真でうまく細部が出なかったのが残念。 型取りして焼いているため、オリジナルより少し小さくなっている。 大きさ (横×奥行き×高さ) オリジナル 34mm×39mm×62mm 復刻版 31mm×35mm×57mm |
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←復刻品をオリジナルとの比較を するため並べてみました。 |
主夜神尊招き猫 新種その2 2002年7月7日
「ねこれくと」見た九州のYHさんからこんな画像が届きました。そうです、あの主夜神尊招き猫です。私の持っているものと似ているのですが、細部はかなり違います。背中の「主夜神尊」の文字も大きくはっきりしています。そしてなにより尻尾があるのです。顔や首まわりも異なります。九州の骨董市に出たものだそうで、京都の業者が持ってきたものだそうです。大小4つあったそうですが、これだけ出ているならそれほど珍しいものではないのでは・・・ということでこの1点しか買わなかったそうです。戦災にあわなかった京都ではけっこう残っているのかもしれません。京都には今でも神棚で招いている主夜神尊招き猫がきっといることでしょう。YHさんありがとうございました。