「猫をつくる 佐山泰弘2024個展」 
                                    ∞ インフィニティ
                                                        2024年6月23日&30日

  前編・後編



前編    『猫について考える』

 今年も恒例の佐山さんの個展に出かける。例年より少し遅い6月の開催。しかも前後編の二部制の二部制の開催となった。この季節の会場は東日本橋の「ねこの引き出し」。
 前編は6月21日~25日。後編は6月28日~7月2日となっている。前期初日は雨が降ったのでターゲットを6月23日(日)に絞る。これは駐車スペースの関係もある。

 まだ雨粒が時々落ちてくる中をギャラリーに向かった。

 今までの案内状と雰囲気が異なる

日曜とはいえ以外に駐車場は空いていない
いつも巡回するあたりを見て回るが空いていない
コインパーキングもけっこう駐車していて
しかも高額だ
やっとのことで路上パーキングをみつけ駐車する
 今回の案内状  
ギャラリーの「ねこの引き出し」は
樹木で遠くからは目立たないが

この看板が目印
時々雨が落ちてくる不安定な天気だ 会場
今回の展示のテーマは『∞ インフィニティ』
ねこの引き出し8年展で「8」のイメージが「∞」につながったようだ
前編『猫について考える』  


「ねこの引き出し」ギャラリー内
  新旧の作品が並ぶ 
新作のからくりもあった 
新種のからくり物登場
少しずつ進化している
今回のからくり物は
尻尾が動く「からくり猫しっぽふりふり」


動く様子はこちらでどうぞ
 「からくり猫しっぽふりふり」
    インスタグラム sayama_yasuhiro_cat_art
金彩黒器「しっぽとしっぽ」
ぐい呑み 金彩黒器「寄りそう」


最初はおそらく石粉粘土の造形から始まった佐山作品だがいろいろな素材が増えている 
   
「ごはんタイム」 「今日の健康」
   
「ストレッチ 伸び~」 「こねこたち 器で遊ぶ」
この掛け軸は旧作に加筆して
リニューアルしたようだ

ちなみに表装は額装屋に
依頼しているとのこと
 陶製の作品も増えている 
 陶製と石粉粘土製 
「御猫様」 「何故か新聞が好き」 陶製
猫の感覚編 「イ~ニホヒ」と「おっ!」 後ろは感覚色紙 「満足」と「もしもし」


会場正面の展示

正面が∞オブジェ
上の額装の4枚は素描
今回の展示の象徴的な作品
 
∞オブジェ
「クウネルアソブ」
 もう1匹増やす予定とのこと 
あと2匹撮影していなかった
「お寛ぎ」
 今回の案内状の原画 

初めての試みとして
素描が4点展示販売された
 猫の「キモチイイトコ」

人の手は見えないが
猫はどこを刺激されているか
わかるだろうか?


今回はいろいろ探して
日本橋中学校の裏にある
路上駐車場に車を駐めた
休日はパーキングメーターが休止となる
休日で営業していない会社が多いのに
駐車場やパーキングメーターはいっぱいだ
ねこの引き出しを後にする
ねこの引き出しを出て 日本橋中学校の脇を通り
旧矢ノ倉の町名の由来を見ながら 駐車場所に到着 正面にスカイツリーが見える
今回は天気が思わしくないので
そのまま帰宅した
昨年制作を依頼していた
15匹の猫を受け取ってきた
現在展示用のケースを探しているところ
ケースに収まったら披露したい



 全面入れ替えではないようだが、前編はモノトーンが多かったので、後編は煌彩画など展示に少し色を加えてみようかと佐山さんは話していた。

        後編「猫と約束したこと」へ続く


                                           


                                  



後編    『猫と約束したこと』
                          2024年6月30日

今回は迷わず先週駐車した区域に行く
今日は何カ所か空いていたが
すぐに埋まってしまった

あらためて「ねこの引き出し」の
入るビルを見ると
たぶんビルの前の樹木は
ここまで大きくなるとは
当初考えていなかったと思われる
屋上にも大きな木が見える

 作品は前編と重なる部分もあるが、視点を変えると見えるものも違ってくるので再度掲載した。

入り口正面の展示

今回の展示テーマでもある
『∞(インフィニティ)』
少し手直しされた作品
左下の猫が加わり、
トイレ猫が下に降りた

タイトルが∞オブジェ
「クウネルアソブ」から
永遠のループ
「今日も健康。そして平和」に
変更された

永遠ということなら
メビウスの輪にしても
おもしろかったかもしれない
無限の輪に乗る猫たち
猫は7匹しかいないが、スズメを加えて「∞」か?
この猫が新たに加わった

 今回は煌彩画が加わった。

壁面のいろいろな所に掛けてあったが、
集合させてみた
今回はすべてモデルはミーちゃんのようだ
仔猫の時と異なり
大人になると猫も安定感が出てくる

猫種が違うとまた趣が異なってくる


存在感のある御猫様

「タコ猫 イカ猫」
イカかタコ
どちらか選べと
出逢いの日
また逢う時は
ふたりいっしょに

もしかするとミーちゃんを
譲り受けるときの選択だったのか?
「生クリーム大好き」
ミーちゃんは生クリームが好きだったのだろうか?
「しっぽつないで」 「いつもいっしょ」
だいじなものいれ「いつもいっしょに」(左)「逢えたね」(右) 花小箱「そこに猫がいる幸せ」
「猫がいる小皿」と「ころりん猫箸置き」 だいじなものいれ「ゴロゴロゴロ」(左)と「ひとやすみ」(右)
焼物は陶土が多い
「こねこたち、器で遊ぶ」(上右)、(下右)
ねこがいる花器「一富士二鷹三茄子」(左) 「ねこがいるカードスタンド」


 袋で遊ぶ(上段の8点)は
猫を飼ったことがあれば
必ずと言っていいほど
経験する猫の習性 
袋で遊ぶシリーズ  
スリスリ うとうと
 ZZZ・・・ 脱出
「袋で遊ぶ」シリーズ
この後、「つぶす」、「くいちぎり」、「完成」と
紙袋が悲惨な結末になる様子が再現されているが
続きを撮影し忘れた
「くいちぎり」まではねこの引き出しの
インスタで見ることができます
せまい
こちらも一連のポーズシリーズ
「発見」→「発射態勢」→「発射1秒前」と続く

下の2点の作品の前には「ごそごそ」という
くず箱をあさる猫がいたようだが
すでに引き取られた後のようだった
上のインスタの前後で確認できます
これも一連物と思われる 「見っけた」 「わーい」


「幸せ」 「ぱったり」
少し大きい「ぱったり」 「御猫様」 色紙といっしょに飾りたい
「天下泰平」 「お寛ぎ」
猫の五感力シリーズ?


今回の展示の中でも中心となりそうな作品
『宝物』

佐山さんの飼い猫のミーちゃんが家にやって来た当時の画像が元になっているとその画像を見せてくれた

朝倉文夫の彫刻にこのようなモチーフがなかったかなと思ったが、
調べてみると朝倉文夫の彫刻は
仔猫の首をつまんで持ち上げている構図だった
これと似たような構図で郷土玩具蒐集家が
『宝物』のように動物の人形を抱いて
愛でている画像があったのでそれと混同したのかもしれない


眠り猫「平和」 片隅に素描の「気持ちいいね」が置かれていた

作品は在庫があれば購入できるので
上のサイトで確認して下さい


ねこの引き出し インスタグラム
ねこの引き出しをあとにして 車に戻ってきた  


 今回の前後編2回にわたる展示は終了した。次はカレンダー展だが11月になるということだ。その前に招き猫まつりで展示があるだろう。また楽しみに訪問したい。