小松 猫の御坊へ行く
                                                         2016年7月1日

 今年の3月に小松を訪れたときに車の車窓から「猫橋銀座」の文字が目に入った。ぜひ次の機会に行かなくてはと思っていたがその機会がやってきた。
 小松市立博物館で用事を済ませ、晴れて気温が上がる中、歩いて現地に向かった。車で通ったのでだいたいの場所しかわからないがおよその方角はわかる。
 あった。猫橋。
 その先には「猫の御坊」の文字が。ちなみに御坊とは仏教の寺院や僧侶の敬称。

 交差点も猫橋  向こうに「猫の御坊」の文字  ありました、猫の御坊=正雲寺
 賽銭箱も見あたらない。本殿の中か?  正雲寺本殿  正雲寺の前にはこんなバーが。黒猫がいる
 正雲寺のとなりには小さな祠が  これは園田さんの福石猫  
 調べてみると2008年に
「東映通り」から「猫橋通り」に
名称が変わったときに
「古美術 中川」の一角にやってきた。

猫の御坊通り商店会

 その後古美術店閉店のため
2010年にこの地に移転して現在に至る。
 こちらがオス 小さい方がメス   
 見てすぐにわかる尾道在住の
園山春二さんによる福石猫
商店街でつくった小屋?や木札も
年季が入っていい色になってきた。
   幸せ招き猫  福石猫


 ところで何で猫の御坊なのか。

 正雲寺前の由来書  
 猫の御坊
 元和年間(17世紀初め)、
正雲寺は紀州の根来(ねごろ)から
来た玄龍により開基。根来から来た
御坊(お坊さん)さんが転じて
「猫の御坊となった」とある。
 猫橋通りの説明はわかりにくいが、
開基の玄龍には統念という孫がいて
神子(みこ)を生業としていた。
統念の亡くなったあと、
神子の御坊が転じて
「猫の御坊となったという説もある。
 また歴代住職が猫が好きだった
という説もあるようだ。
 猫橋通りの由来書  


 こんなところにも福石猫がいた。最初は1組から始まったが、その後10組ほどに増殖したようだ。

 こんなところにも こんなところにも   
 正面の大きな樹木があるのが正雲寺    こんな猫もいる
 
   猫橋由来書  
 ネコ橋銀座 ネコ橋銀座の 飲み屋街  こんなネコも
 なぜかネコ橋銀座は
「猫橋」ではなく「ネコ橋」だ。
   発端となった看板  
 小松駅側  この歩道の背中に通りがある  


 最初の福猫石の置いてあった場所や福石猫の所在地など、また今度行ったときに、もう少し詳しく見てみよう。