秋の
      『我輩はMONEY=KEY猫である』に行く
                                         2024年10月19日


 いよいよこの巡回展も今回をもって終わりとなる。取り置きをお願いした覆刻版のマネーキーとラフターの引き取りもあるので初日に出かけていく。

  この巡回展もついに最終回を迎えてしまった

追分会場後期
2024年 10月19日~11月4日
(火水は休廊)

 追分後期日程の初日に訪問した。軽井沢も秋とは思えない気温で、東京では真夏日の予報が出ていた。

土曜日なので早朝の高速混雑を避けて
早めに出発する

横川SAで仮眠して時間調整
朝になると周囲はやはり混んでいた。

追分まで行き、浅間神社周辺で
仕事に使う火山灰が採集できないか
探してみたがない
仕方がないので火山れきを拾っていく
未明に出発 横川SAで仮眠
朝を迎える 追分到着 浅間神社付近で火山灰が採集できないか?
 
夏は流れが止まっていた用水 流れは戻っていた
小灯に到着
もしかすると最初の見学者?
小灯到着
まだハギが咲いている
今年は紅葉があまり進んでいない
そういえば駐車場の木々も
紅葉はまだだった
 

 追分公園隣の木通庵へ向かう。日射しが強くなってきた。

巡回展最後の会場

実物の大小マネーキー猫
今年百歳になった
マネーキー誕生百周年    大小マネーキー
なぜか小澤康麿さんの貯金玉がある
瀬戸の「壊したくない猫の貯金箱」展に
出品されていた作品だ
小澤康麿作の貯金玉「招金猫」(目呂二バンザイ)   試案のペン画
小澤さんの貯金玉の正体は
裏側にあった
陶製で油彩とのこと  
最近まで正体もわからなかったラフター
かつてジャズ招きと呼ばれていた
手紙展でも紹介した目呂二から清原健司宛の手紙
そういえばマネーキーやラフターは
中古市場で見かけない
ラフター三体   マネーキー誕生100周年
外もまだ秋の雰囲気は薄い
大佛次郎所蔵の猫を元にした覆刻猫あんか   外の景色は秋とは思えない
山野草の生け花とウエルカム猫が
迎えてくれる
いつも山野草の生け花がある   有恵留可夢(ウエルカム)
目呂二人形は
重心が高いものが多いので
転倒しやすいようだ
目呂二人形2点  


戦後制作の火入れ猫
けっこう少数制作で
いろいろな作品(製品)を
制作していたようだ
  煙草をおけるようになっている
(左)
百猫にもなっている
ちょっと不気味な
顔つきの不思議な猫は
すの子の妹から
もらったものだそうだ


(右)
名古やとあるがこれは
土人形のように見える
 
(左)
この気?笑?の文字は読めなかった

(右)
名古やとあるが
瀬戸の陶製招き猫か
この素焼きの猫に添えられている文字は読めない   名古屋とあるが瀬戸の陶製猫か?
金ちゃんからもらった
瀬戸物の猫
 再度、縁福猫頒布会関係 
 いずれもう少し大きな画像で紹介したい 
 縁福猫頒布案内説明 
 千両箱型の案内封筒 
これは見落としていたのか
あるいは忘れていたのか?
「芸者まねき」の誕生とある

縁福猫は正体がよくわからないころは
「芸者招き」と呼ばれていた
ねこれくと」の目呂二ミュージアムを
スタートしたころは

まだ「「芸者招き」の呼称を使っていた
その後、だんだん正体がわかり
「縁福猫」という名称が定着してきた
しかし、この昭和8年の
目呂二の頒布会案内を見ると
目呂二自身も『芸者まねき』を用いている
したがって、初代はやはり芸者招きの方が
通りがよかったのかもしれない
 これは何に使われたものだろうか?と思ったら
戦後の縁福猫販売の広告だった 



そういえば最近入手した書籍にも
内容とはまったく関係のない
猫の絵が入っていた
これは貴重
縁福猫のイメージスケッチ
昭和18年とあるが
はっきりとはしていないようだ
覆刻に向けて策を練っていたのか
展示方法によって作品の見え方も変わってくる
今回はケースが低かったので
いろいろな方向から見ることができた


そこであまり注目されない縁福猫の頭頂部
初代縁福猫
戦後の二代目縁福猫
頭頂部

今回頭の上から見て気がついたが
この位置から見ると三毛猫になっていない
実は後頭部に一カ所小さな茶色の斑があり
三毛猫となっている
人気があるという
三代目縁福猫頭頂部


問題の百猫 番号の問題や謎の猫、あるいは産地など課題がいっぱいである
これについてはまた別に検討中でいずれ発表する予定
特に産地が不明だった初期の頒布猫は目呂二がメモを残していた 
目呂二が猫の囲まれている画像をよく見るとおもしろい 古本やも見ていておもしろい
外の種にお客さんは来ていない 瀬波の目呂二石


そろそろ帰るとしよう
木通庵周辺の木々も
紅葉があまり進んでいない
今年はあまり紅葉しないで
落葉してしまうかもしれないという
まだ周辺の木々も青々としている 昨年は正面の木も紅葉していた
イチイが赤い実をつけている 用水の流れは変わらない クリがたくさん落ちている
切り株にキノコが出ていた
前線が南下してきて
天気が不安定になってきているので
早めに出発する
浅間山もよく見えない
半日、300Kmちょっとの旅であった


今回の収穫
 目呂二作覆刻版三体の内の2体 
 左は2010年に覆刻され当時購入したもの
今回は右の小型の作品が覆刻された

 今回展示されていた大小のマネーキー 
 ラフター(覆刻版) 
マネーキー猫の添付しおり(大正時代の実物)
「ねこの先生」改訂版を購入した

ついでに古本の「ふたり」も購入
作者の瀬川康男は「いいおかお」などの
絵本の作者だと初めて知った 


 今回はマネーキー猫(小)とラフターを購入。小灯で予約購入したのは大正時代に販売したときの現物のしおりがついているため。たくさん在庫が見つかったのでつけることにしたという。作品の箱の中に入っているプリントの元である。
 改訂版になった「ねこの先生」も比較のために購入した。ついでに古本コーナーにあった瀬川康男の「ふたり」も購入してきた。おもしろいので毎日ページをめくっている。「いいおかお」や「いない いない ばあ」といったよく見かけていた絵本の作者だった。


 マネーキー猫誕生100周年記念の巡回展も谷中→追分1→瀬戸→瀬波→追分2と5カ所を回り今回が最後となった。
 来年はどんな展示を見せてくれるだろうか?とプレッシャーをかけてみる。まだまだ解読中の資料があるようなので期待したい。




    インスタグラム 小灯_kotoboshi
    インスタグラム  melodi.library




                                  


                           目呂二雑記INDEXに戻る

                           目呂二ミュージアムに戻る