第15回来る福招き猫まつり in 瀬戸 2010年9月25日〜26日
さてさて先週に引き続き招き猫まつり。今年の瀬戸は一泊二日。少し余裕がある。その代わり新幹線で往復だ。
レポートも遅れてしまったので画像中心でいきたい。
天気が怪しい。明日の東京は朝方雨だそうだ。午後から回復するということだが、傘を持って歩くのはいささかじゃまである。しかも名古屋は晴れ。気温も高そうだ。
25日朝。予報通り雨。しかもけっこう強い降りだし肌寒い。仕方なく傘を持って出る。
東京発は始発なので時間を気にせず自由席で適当な新幹線に乗って行けるので楽だ。窓を雨粒が横に走っていく。天気予報を信じて傘を乾かす。折りたたみ傘なのに柄が壊れて縮まない。
東京は雨模様 | でも青空が見えてきた | 見事な青空 |
やがて雲が切れてくる。そして青空がのぞいてくる。名古屋に着くころは晴天。まぶしいばかりの青空だ。
名古屋駅から中央線で大曽根駅へ。この晴天の中、柄が縮まない傘を持っているとなんだか場違いな感じだ。
名鉄瀬戸線尾張瀬戸到着。駅前はもうお祭りの雰囲気。早速持参したしっぽをつける。バルーンアート今年もやっています。まだ時間前だがサービス開始。銀座通りに向かう。当初はこの祭りもせともの祭りの直後で運営側も体力的に厳しいと言われたが、毎年盛んになり瀬戸の招き猫まつりもついにせともの祭りと同列いや一体化したといってもいいような状態になった。
パルティせと前ではバルーンアート | ||
銀座通り | 完全に、せともの祭りと同列 | |
おなじみ招き猫神社 | ||
フラッグコンテストもずいぶん長い | こんなものも現れた | 豊川から参加 |
ハーモニカおじさん | ホームグラウンドのどら猫市 |
ホームグラウンドのどら猫市にいく。すでに客は入り始め、準備も進んでいる。とりあえず荷物を置かせてもらい、深川神社に行く。
今年の招き猫みくじは大きい。くじをひくと50番。
こんなものを売っていた。25・26日100箱限定の「招き猫ちんすこう彩々」。ちなみに白猫のモデルは深川神社の白ちゃんだそうで、山猫ちんすこうは西表山猫の模様を表しているのだとか。一箱525円。
こんなものを売っていた | ちんすこうの白猫のモデル | |
今年の招き猫みくじは大きい | 中吉 |
お参りが終わると目呂二の復刻縁福猫(いわゆる芸者招き)を買いに行く。売り場の招き猫ミュージアムでは三河大浜土人形の展示をおこなっており、禰宜田徹さんもいらっしゃった。
目呂二の復刻縁福猫1体購入。ちょっと値がはるが資料として手に入れておく必要がある。マネーキー猫は目呂二の展示会場だそうだ。
1926とは何? | 猫になる | ここにも猫 |
稲田敦さんお「いかがかニャー展」 | ストリートミュージシャン |
瀬戸蔵へ。今年も絵付け体験をやっている。招き猫シールは午前中はもう品切れ。
百人展は撮影できないのが残念。かなり作家も入れ替わってきた感がある。入り口にある段ボールの招き猫は作者がすぐわかってしまう。高綱公子さんね。
絵付け体験 | これは何をデザインしたのだろうか せとちゃんはわかるのだが・・・ |
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おなじみバルーン | 高綱猫が誘う |
第3回からの歴代ポスターがおもしろい。参加は第2回から。伊勢の第1回はニュースで知って行けなかったので、翌年の第2回伊勢に全力投球していた。その年から瀬戸は始まったので瀬戸の第1回には行っていないのです。実際問題として現在瀬戸を中心にまつりに関わっている方々も当時はまだ伊勢が中心だったはず。たぶんまだポスターもなかったのでしょう。はっきりした記憶はないのですが伊勢の第2回に参加したときもポスターはあったかどうか。リーフレットのようなものがあっただけのような気がする。
来る福招き猫まつり in瀬戸 歴代ポスター 最初のころは なかったのだろうか? |
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第3回(1998) | 第4回(1999) | 第5回(2000) | |
第6回(2001) | 第7回(2002) | 第8回(2003) | 第9回(2004) |
第10回(2005) | 第11回(2006) | 第12回(2007) | 第13回(2008) |
第14回(2009) | 第15回(2010) | ふるさとイベント大賞受賞 |
ちなみに私の手持ちの加州猫寺の復刻版が出たのは第6回の2001年のこと。ついこの前のような気がする。瀬戸は招き猫祭りの変遷をたどっていくとその進化がわかりおもしろい。
末広商店街は場所としては悪くないのだが、もうちょっとの工夫でおもしろいとおりになると思うのだが。少し銀座通りに押されぎみ。
末広商店街 | 猫ではない | 招き猫の紅茶 |
おもだか屋前のお休み処では電動カートや電動キット付き車いすの試乗会をやっている。ついでにキャンピングカーの展示もおこなっていた。
ついに車いすのおばあちゃんや押し手も猫メイク。ここまで普及したか。始めたころとは隔世の差がある。
電動アシスト自転車、電動カートや電動キット付き車いすの試乗会 | ||
暑さで倒れた招き猫 | 車いすのおばあちゃんも押し手も猫メイク |
お休み処の広場では地元のFMラジオ局「RADIO SAN−Q」の生中継で「鑑定します!お宅の招き猫」が始まった。司会は高橋ひろ子さん。鑑定は戸田如彦さん。戸田さんは時計の収集研究家だそうだ。背の高い白猫お姉さんがいるという情報どおりスタッフにやたら目立つ白猫がいた。
どら猫市の関係者も頼まれて出品しているのだそうだ。しばらく様子を見る。
招き猫鑑定します | SAN-Qラジオの高橋ひろこさん | |
背の高い白猫おねえさん | しっぽもあります | |
どら猫市関係者 | もちろんペルシャ猫風? | 鋳物の招き猫 |
お昼は「うおかね」で |
少し遅くなり、福々ランチの昼食を受け取りに「うおかね」へ行く。先客がいる。合流してテイクアウトの福々ランチをその場で食べる。試作品のウナギの燻製はなかなか珍味だ。まだメニューとしては確立していないようだ。
おそくなったがやっと丘の上に上がってきた。ちょっとご挨拶に文化センターホールへ。招き猫倶楽部の会員による楽市は以前に比べるといろいろな所に会員が散ってしまったのでちょっと寂しい。あの以前の混雑が懐かしい。
さて今回のメインは文化センターで開催されている『ねこの先生 河村目呂二展』。昨年の軽井沢から始まった目呂二の展示も今回は目呂二関係者以外の品も加わりさらに内容が充実してきた。しばし見学し、関係者のUさんと会談。
アーチが招く | 以前に比べるとちょっと寂しい | |
トイレ表示 | 今回の目玉「河村目呂二展」 | |
夕日で赤く染まってきた | 借り上げバス一日ごくろうさま |
目呂二展に長くいたら陽が傾いてきた。早く荷物を取りにどら猫市に戻らなくては。循環バスも先頭の幕がはずされ今日の営業を終わろうとしている。
時間ぎりぎりで銀座商店街に戻る。各店舗はそろそろ一日目の営業を終了しようとしている。
でました、!着ぐるみ招き猫。何でも親方によれば猫メイクのお師匠さんなのだそうだ。道理で気合いが入っている。
猫メイクの師匠だそうで、さすが力の入れようが違う! |
こちらも電車に乗って2つ先の駅のホテルに泊まるのでメイクを落とす。
しまった、メイクを落とす前に撮影するのを忘れた。
初日は何人かで集まって尾張瀬戸近くの店で夕食会。
今年の宿泊場所は新瀬戸にある新瀬戸ステーションホテル。何年か前ちょっと記憶のあやしいおばあちゃんを乗せ道案内を頼んだ駅だ。
一階の部屋だったので眺めはあまりよくなかった。おやすみなさい。
招き猫まつり2日目。2つめの駅なので朝は余裕がある。テレビをつけると伊勢の招き猫まつりを紹介していた。瀬戸を紹介してくれればいいのに。昨晩は紹介したのだろうか。今日は午後から天気が崩れてくる予報だ。外はよく晴れている、本当に雨が降るのだろうか。
伊勢の招き猫まつりをやっていた | 瀬戸も宣伝してくれればいいのに | |
今回のねぐら | 初めて泊まる新瀬戸ステーションホテル |
ゆっくり尾張瀬戸に向かう。すでに準備が始まっている。バルーンアートのお姉さんと話しをする。この場所は日当たりがいいので順番を待っているお客さんもけっこう暑いのだそうだ。今日も空は青空で気温の上昇が予想される。昨日は運動会が多かったので今日はさらに客足が延びるのではないかとの話しだった。
もう準備が始まっている | ここは日中けっこう暑いのだそうだ | |
青空のパルティせと | ||
コーちゃんです | 老舗和菓子店の猫最中「たま」 |
朝から行列ができている。福々ランチの整理券をもらうためだろうか。
さてきょうも元気にまつりが始まった。
昨日も車いすのおばあちゃんが猫メイクをしていたが、今日もどら猫市の前ではシルバーカーのおばあちゃんがメイクをしていった。耳をつけてまつりを楽しみに出かけた。
今日もハーモニカおじさんが演奏している。このおじさん実は写真屋さんの店主なのだ。この2日間はもう店どころではない。
銀座キャッツでLED入りの耳を手に入れるつもりだったが忘れていた。
なかなかまつりを見学できないということで午前中どら猫市の陶友サムさんの店で店番。今年は仕事していますよ。向かいの店の雲林院さんが目で合図「キラキラ!」。次はそちらで店番。作品を間に挟んで客さんを見るとまた雰囲気が違う。
朝から行列 福々ランチ整理券? | おばあちゃんもここまでやる | 家族で猫メイク |
今日もハーモニカおじさん | 銀座キャッツ(瀬戸銀座レディース) | |
仕事してます 陶友サムさんのブースで店番 | ||
仕事してます 雲林院ユカリさんのブースで店番 |
雲林院さんの飼い猫兼マネージャー?が子分を連れて人並みの中に消えていった。こちらもまだ見ていないところを回らなくては。天気予報通り天気が急速に悪くなってくる。まず新世紀工芸館で目呂二の「接吻」の復刻を見なければ。制作過程の型なども見ることができた。撮影禁止なのは残念。顔は違いますがモデルはスノ子さんなのだそうだ。
雲林院さんの飼い猫と子分 | ||
新世紀工芸館 | 何となく天気が怪しくなってきた |
さて文化会館に行き、再び目呂二展を見に行く。午後から名古屋のNさんも来るはずだ。
関係者のUさんに名古屋のNさん、それに風呂猫の坂東さん・荒川さんとなかなかコアなメンバーとしばし目呂二談義。まだまだわからないことがたくさんある。目呂二の仕事についての解明はまだ入り口の扉が開かれたばかりだ。
目呂二の全体像がわかる展示 | 初めて展示の絵もある | |
目呂二人形も展示されている | 縁福猫とマネーキー猫 | |
趣味の百猫まだまだ謎だらけ |
目呂二人形についても実態がよくわからないことがたくさんある。今回の展示にあたり目呂二人形の一体は練り物であることがわかったそうだ。練り物となると素人はそう手を出せるものではない。形状的に不安定な形なので軽い練り物にしたのではないかとは荒川さんの見解だった。
そろそろまつりも終わりの時間が近づいている。下山することにする。
17時になり閉店時間。撤収を開始する。もうみんな手慣れたアッという間に店内はスペースができてくる。
福々ランチの容器を箱に詰め込む。長机をたたむ。店はまた元の静けさを取り戻した。
また来年ね。みんなそれぞれまた自分の巣へ戻っていった。
長机を深川神社に返しに行く。これも毎年のことなのでみんな手慣れたもの。
歴代福々ランチ容器が 見られるのはここだけ |
2日目はいつでも帰れるように メイクはヒゲだけ |
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撤収開始 | さすがにみんな手慣れたもの | |
あっという間に片付いていく | ものの見事に | |
もうこんな状態 | また来年ね |
さて私も帰るか。また来年も来ますよ。
帰りに「うおかね」に寄り、夕食を食べていく。今回は石焼きひつまぶし。なかなかおいしい。かき混ぜる前に撮影するのを忘れていた。店内の洗面所に高階親方のステンドグラスがあるのは知っていたが、店のカウンターにも作品が置いてあるのは気がつかなかった。あれ、洗面所に猫純さんの作品もあったんだ。
夕食は「うおかね」で | かき混ぜる前に撮すのを忘れていた | |
こんなところに親方の作品が | 洗面所の方は前から知っていたが | あら、間瀬さんの作品も |
外に出ると昼の賑わいがウソのように銀座通りは静かになっていた。瀬戸の町はせとものまつりと招き猫まつりという9月の二大イベントがおわりまた静かな町に戻っていた。閉店した店が目立ちちょっと寂しい商店街の町おこしに少しは役立てただろうか。
商店街はすっかり祭りの後 | 銀座キャッツお世話になりました | |
昼間の人通りがウソのよう |
外は雨が降り肌寒い。パルティせともすっかり片付き、朝の賑わいを想像することさえ不可能なくらい通常の状態に戻っていた。
パルティせとも | すっかり片付いていた | こんなのがあったんだ |
尾張瀬戸駅のウィンドウには | 名残のポスターが |
尾張瀬戸駅にはまつりがあったことを知ることができるポスターが名残惜しそうにウィンドウの中に張ってあった。
さて来年もしっぽと耳を持ってまた来るぞ。
尾張瀬戸から3時間半。午後10時過ぎ自宅に着いた。昼間のことが幻であったかのように現実に戻っている自分がいた。また明日から仕事だ。
今年の戦利品 |
今年の収穫は復刻版縁福猫(いわゆる芸者招き)とマネーキー猫、猫純さんの招き猫絵、雲林院さんの招き猫、福々ランチ容器、招き猫みくじ(深川神社)、しっぽと首たま&ポスターでした。