招き猫まつり2003 in 瀬戸 2003年9月27日〜28日
先週の伊勢に続き、瀬戸に行ってしまいました。9月27日に瀬戸へ到着、懇親会に参加して、28日(日)はボランティア。翌日は大事な仕事があるので早く帰りたい。車で行くと行きはよいとしても、帰りが結構つらい。そのようなことから伊勢についで初めて新幹線を使っての参加となりました。
さて新幹線で名古屋駅に着き、まず向かったのは駅に隣接している新幹線地下街エスカ特設会場でおこなっている『小さな「本物の」世界展』です。あのユージンの招き猫シリーズなどの小型フィギアの原型が展示してあります。残念ながら撮影は禁止でした。
地下鉄東山線を栄で名鉄に乗り継ぎ尾張瀬戸まで30分少々の旅です。天気はいいし、土曜ですいていて車で行くときとは違う開放感です。
瀬戸の町は2005年の愛知万博に向けて急速に工事が進んでいます。瀬戸川沿いの道路も拡張工事中ですし、昨年までのメイン会場であった瀬戸市民会館も取り壊され、『瀬戸蔵』なる建物(といってもまだ建物の姿は全くないが)の建設をしています。尾張瀬戸駅の隣にもパルティ瀬戸なる建物を建設するとかで更地になっていました。瀬戸の顔とでも言うべき造りの瀬戸物屋「丸一国府」の建物は道路拡張により、たぶん移築するのでしょう、その準備を進めていました。裏地が空いているので後退するのでしょうか。
メイン会場が少し離れた市民文化センターになり、瀬戸物プラザ・市内中心会場・市民文化センターとポイントになる会場が離れてしまったため、無料バスが15分間隔で運行されていました。離れていると言ってもたいした距離ではないので歩いていけるのですが、街中には駐車場が少ないこともあって車の場合はセンターに駐車しての見学に出発する方が多かったようです。来年度もおそらく今年と同じような会場構成になるのではないかと思われます(再来年度は万博と重なるのでどうなるのだろうか?)。
客を招く招き猫 | 市民文化センター | 瀬戸市民会館はもうない! | 工事中の丸一国府 |
招き猫まつり瀬戸会場懇親会 |
さすがに荒川さんの手のひねりはすばらしい。 和服は仲居さんではなく世話役の高階さん 「招き猫の文化誌」の菊地真さんも出席 |
瀬戸会場 懇親会 2003年9月27日 |
参加者の方でメールをいただければ、元の画像を送ります。
懇親会が終わると、夜の宴会食材を求めて近くのコンビニは招き猫倶楽部の面々に占拠されていました。宿泊する方は近くの瀬戸パークホテルを利用する方が多いようです。
このホテルは深川神社の境内にある珍しいホテルです。はたして神社が経営しているのかはわからないのですがフロントでお守りを買える(授与?)ので関連は深そうです。
左がホテル | 鬼瓦も陶製 | 奉納絵馬も陶製 | 狛犬も陶製 |
翌朝、時間があるので久しぶりに散策してみました。深川神社は創建771年の瀬戸の産土神とされているそうで、屋根の鬼瓦もりっぱな陶製です。その隣には瀬戸の陶祖・藤四郎を祀った陶彦神社(すえひこじんじゃ)があります。今年の招き猫供養は29日にここでおこなわれたそうです。
招き猫まつりも8回を迎えると、招き猫シャッターや街角に「懐かしさと新しさに出会える街」のキャッチフレーズに「よーきてちょーしたニャー」の招き猫看板などすっかり瀬戸の街に招き猫も定着してきたようです。
夜の銀座通り | 招き猫シャッター | 右のシャッターを開けると | 招き猫神社 |
やっぱりありました | 小泉猫は金銀 | よーきてちょーしたニャー |
銀座通り商店街を歩いていると開店前の朝早い時間から結構人通りが多いようです。その一角にやはりありました「タイガース祝優勝招き」。18年前と同じ型(18年前は白い帽子だった)だそうです。ただしこれは18年前の型をもらって製作したとのことでした。タイガースが輝いていたのに対し、ジャイアンツ優勝祈願の招き猫は居心地が悪そうでした。小泉猫も金銀バージョンがでていました。これは1体500円。かつての大阪難波の金銀おまねきさんのように景気高揚を招いてくれるのだろうか?
文化センター向かいの文化ホールロビーでは招き猫楽市が開かれていました。=^・^=のお手伝いも今年はここがメインです。全部で24ブース(一説には25)とこれまでで最大です。一昨年の市民会館ホールよりはるかに広く、昨年のように野外テントで雨の心配もせず、最高の場所と思われたのですが意外な敵がありました。あまりに天気がよすぎて温室状態になってしまったのです。午前中はよいとしても昼ごろからガラス張りのロビーには暖かい秋の日差し(ならよかったのだけど)が2日間とも差し込み温室になってしまいました。これまでに比べれば贅沢な悩みです。会場が街の中心から少し離れているので、お客さんの出足を心配したのですが、心配をよそにおおぜいのお客さんが来ていただきました。
頼まれて各ブースの写真を撮影したのですが、店名や屋号を控えていないのでどれが誰の出店かわからないものがいくつもあります。すみません。わかったら教えてください。懇親会では毎年顔を合わせているのに名前がわからない方って結構多いんです。
世話人の高階親方曰く「今年は、出展者が多かったのでバラエティーの富んでいてよかった」とのこと。お客さんも華やかなもの、落ち着いた陶芸もの、アクセサリー系、木彫もの、実用系など自分の好みに合わせていろいろ選択肢が広がったようです。
今年はほとんど文化ホールにいたので他の会場を見て回る機会を逸してしまいました。終了間際の1時間で急いで見に行ったので新世紀工芸館も行きそこなってしまいました。
薬師窯ギャラリーの佐山泰弘さんの個展ではいつ見てもニヤッとしてしまう猫たちがいっぱい。ネコレレも展示してありました。ついにやせるところがなくなったのか、今度は髪をばっさりカットして声をかけられるまでご本人とは気が付きませんでした。
松風直美さんの個展はご本人が不在だったので撮影はできませんでしたが、光をうまく使った作品にいつも感心してしまいます。
布施渥さんは末広町商店街の松千代館となりの店1軒使って実演販売です。時間がなくてゆっくり見ていられなかったのが残念。
佐山さんとネコレレ | 松風直美さんの個展会場 | 今年の復刻招き猫 | |
招き猫すくい | 招き猫ガチャガチャ | 布施さんの出店 | 実演販売中 |
まつりのおわり
午後5時とともに会場撤収が始まりました。レンタルの招き猫はポンプを止められるとあっという間に小さくなっていきます。高さ3.5mの招き猫は東京ドームと同じように外との気圧差を利用して膨らんでいるとのことです。5mくらいの大きさまであるそうですが、大きいものを作れと言われればいくらでも作れると言うことです。
夕日に輝く招き猫 | 空気を抜かれた招き猫と 説明してくれた レンタル業者さん |
まつりの終わり |
あれほどにぎわっていたギャラリーもアッという間に片づけられもとの静けさに戻りました。
今年は2日間で会場も分散しましたが、中身はギュッと詰まった祭りになりました。おそらく日本でいちばん活気のある招き猫まつり会場に成長したのではないでしょうか。スタッフの皆さんご苦労様でした。
また来年、金色の招き猫のもとに集結しましょう。
(2003年10月6日)
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