「たま駅長」「まにゃぼ」に会う

                                               たま駅長に会う(2010年3月29日)


 猫の中でも全国区で、さらにそのトップに位置するのはあの「たま駅長」ではないだろうか。今年は中野ひな市に行く途中に岐阜に寄ったのでさらにちょっと寄り道して会いに行くことにした。ちょっとと言っても岐阜から200kmほど離れているが、北海道の感覚からすれば食事に行く距離だ。でもやはり本州は違った。
 目呂二の墓にいったあと、温泉に入り、途中で力尽きそうになりながら一般道を走ってたどり着いた。近くの道の駅で仮眠。

 まずは貴志川線の伊太祁曽駅の駐車場に向かう。あまり駐車場が多くないようなので和歌山か伊太祁曽か迷ったがこちらにした。車を駐めて駅の料金箱に200円(だったかな?)を入れるというひじょうにのどかなもの。
 駐車場で朝食をとっていると、オッ、たま電車がやってきた。期待は高まる。

 いよいよ出発。1日乗車券を買ってまずは和歌山駅に向かう。せっかく来たからには駅長に会うだけでなく、たま電車に乗らなくては。1日乗車券がお得なようだ。もともと有人駅は多くない。一日乗車券が購入できる駅も3カ所しかない。
 始発の和歌山駅からたま電車で貴志駅に向かう作戦だ。やってきたのはおもちゃ電車。車内にはガチャガチャもある。

伊太祁曽駅 伊太祁曽売店窓口
伊太祁曽駅でレンタル中 たま自転車

 和歌山駅でちょっと時間があるので駅前を散策。

一日乗車券 時刻表


 和歌山電鐵のホームは一番端にある。どこからJRなのか区別がつきにくい。

終点 和歌山駅

 やがてたま電車がやってくる。
 すごすぎるたま電車!全身たまだ。しかも車内もたまだらけ。

つり革の持ち手は木製 ここにもたま
日よけもたま 招き猫ランブ ここにもたま
この余裕 子供が立てる!
都会では考えられないこの余裕
背もたれの向こうに猫
たま柄シート 背もたれの文字は「た・ま・え・き・ち・ょ・う」      シートも型が違う
足は猫足、床はフローリング たまシート
床に象嵌猫足跡 お客も満足
図書棚もある
こんなところにも

 平日とはいえ、春休みでもあり、通勤時間帯も外れているので乗客はこの電車に乗ったりたま駅長に会いに行く観光客が多いようだ。

たま電車撮影会
先頭エンブレム 昭和45年(1970)製
朝早いとホームも車内も
まだ空いているが、
昼頃になるとゆっくりと車内撮影は
難しくなる。
たま電車内外の
撮影をしようと思ったら、
日時をよく検討しないといけない。
いいな、この足跡
あっちこっち全部たま
女性の運転士もいる ちょっと記念撮影

 車内を撮影しているうちに貴志駅に到着。さて貴志駅前はというと、現在全面建て替え中。更地になっていた。

更地になった貴志駅前 奥がホーム たま駅舎サポーター募集中
貴志駅から和歌山方面 終点 貴志駅ホーム
3種類の特殊車両が走っている
たま電車出発!
駅前にこんな看板が 行ってみると創作猫美術品&グッズ 駅前にいたこっちも人気のご近所猫

 立て替え中のため、駅長も向かいの売店の前に仮駅長室があり、そこで勤務している。野外なのでケージの中に電気暖房機を敷き、シートの覆いが掛けてある。つまり直接みえないのだ。駅長室前もそれほど広くないので混み合ってしまうのが残念。駅舎が完成すれば快適な駅長室で迎えてくれそうだ。

 シートの向こうで駅長は執務をしているのでよく見えない。みんな残念そう。
 しかしそこに助け船登場。テレビ取材が入った。NHKの「ルソンの壷」という番組らしい。残念ながら関西中心の放映で東京では見られない。この番組は経済番組で廃線になりかけていた貴志線の和歌山電鐵の経営について扱っているようだ。かつてやっていたNHKの経済羅針盤の関西版と行ったところなのだろうか。
 とにかくこの収録があったため、たま駅長が登場となった。駅長室前にはお立ち台もある。
 駅前は駐車スペースがないのでみんな電車でやって来る。したがって電車が到着するとどっと人が増える。電車が出発するとすーっと人が減る。人が減ったときに収録だ。さっきまでいた方々アンラッキーでした。ねばって残っていた人はラッキー。駅長室から出た生たま駅長を見ることができた。

駅舎は建て替えのため、
この寒い時期は駅長は風の入らない
暖房付きのの駅長室にいるのでした。
臨時駅長室
NHK取材で駅長お出まし 駅長取材ですよ!
取材に感心なし 駅長、仕事してください!
 レディーが・・・ 駅長艶姿
 「駅長買収されてはいけませぬ!」  「何のことかな?」 「・・・・・・」
「ウニャ」 「にゃんと・・・」  「駅長またまた買収されて・・・」
        
  「駅長!帽子を!。それではただの三毛猫です!!」
 「駅長を撮影するを取材する」を撮る 第1回目終了

 ラッキーでした。うまく電車の出発と到着の間隙をぬって第一回目の収録完了。駅長はまた駅長室に戻ってしまいました。

 この後やってきた人たちは風よけ越しの対面となってしまいました。取材陣は混雑ぶりを収録している。

空いてしまいました 仮売店も小さいので混み合う
電車が到着すると混む 電車の中より混んでいる

   
まにゃぼ登場
 電車が出発し、また客が減った。そこに予想していなかった招き猫が登場した。今回のNHK収録の「ルソンの壺」のキャラクターのようだ。「まにゃぼ」というらしい。さっきまでいた女性がいないのでどうもこの方が入っているようだ。首たまの鈴は「壷」となっている。
 さてこのまにゃぼの紹介でたま電車やたま駅長が登場するという設定のようだ。そこで撮影第二回目。再び駅長登場。今日の駅長はちょっと営業に積極的でない。まにゃぼが挨拶しても知らんぷり。さて放映ではどんな映像になっているだろうか。

まにゃぼ全身像
「さてこれから撮影始めます!」 「よろしくお願いします」 「・・・・・」
まにゃぼ「こんにちは!」 「駅長、挨拶してください」 まにゃぼ「こんにちは!」  駅長「・・・・・」
「・・・・・」 第2回目撮影終了 「バイバイ!」
「まにゃぼです」 「よろしく」 お客さんと記念撮影
「関西の皆さん、こんにちは」 「アッ!あれは何かな?」 「たま電車が到着しました!」

 無事?たま駅長とまにゃぼの対面収録。また電車が到着し周辺が混んでくる。まにゃぼも営業活動で記念撮影をしている。
 こんどはオープニングシーンだろうか。たま電車が到着するシーンをまにゃぼが紹介している。駅長と違いこちらは問題なし。

 NHKの取材のおかげでたま駅長にも会えたし、予定外の招き猫にも会えた。満足。

 たま駅長のおみやげを買う。たまグッズは実に豊富だ。今回買ってきたのはマグカップ。以前クリバンキャットのマグカップを割ってしまい、手頃なものを探していたので迷わず入手。もう一つこれもお手頃価格のたまドロップ。サクマ製菓の製品だ。おみやげにちょうどいいのでけっこう売れている。

たま駅長マグカップ たまドロップ(サクマ製菓製)


 先を急ぐわけでもないので、今日は一日貴志川線沿線で遊ぶつもりだ。伊太祁曽駅に戻り、伊太祁曽神社にお参りに行く。木製の大鳥居を構えた静かな神社だ。桜がきれいに咲いている。先ほどからスタンプラリーののぼりが目に付く。「よしっ!ここまで来たのだからスタンプラリーをやってみよう!」ということで三社を回ることとなった。もともとこの貴志川線がこの三社を巡るために敷設されたらしい(真偽のほどは不明だが)。
 次の目的地は日前宮神社。駅もそのまま日前宮駅だ。足も軽やかにといいたいところだが、昼食を食べていないのでちょっとへばってきた。段差につまずき日前宮前でこけた。しかしそこは若者と違い転んでも手の出る世代、靴が脱げるような大転倒にもかかわらず、みごと肘とカメラで着地した。もう10年以上使っている愛用のフィールドジャケットに穴が開いた。カメラはさすが軽合金ダイカストボディ、表面の塗装に傷が付いた程度でビクともしない。

スタンプラリーやってしまった 5ヶ所訪問 もらったサイクリングマップは使いやすい
伊太祁曽神社
日前宮神社前でこけた 日前宮
竃山神社 たま?

 次は竃山神社だが雲行きが怪しくなってきた。時間も遅くなってきたので電車をあきらめ、伊太祁曽駅に戻り車で行くことにする。雨が落ちてきた。車でよかった。
 竃山神社に着くころには雨は上がり雲が切れてきた。こちらも静かな神社だ。だれ一人いない神社で一人静かにお参りする。
 一日沿線で遊んで、満足。新駅舎ができたらまた来るとしよう。夏場は涼しい風が通るので、駅長も外に出ていることがあるそうだ。

 だんだん暗くなってきたので次の目的地金沢に向かって出発。
 しかし天気が怪しい。雪の予報が出ている。だんだんみぞれ交じりになってきた。大津に着くころには雪になっていた。高速道路はチェーン規制や通行止めも出ている。先が思いやられる。