金沢の学会で開催するシンポジウムに参加するため金沢に行く。今回は小松へ寄っての作業はなし。
これまで車で行っていた猫寺こと龍昌寺の兄弟寺広誓寺が駅からひじょうに近いことがわかった。今回は駅前のホテルを予約したので広誓寺を散策することにした。
訪問した3月10日は翌日3月11日(日)午前10時より開催される涅槃会(ねはんえ)および春期地蔵大祭の準備が始まっていた。準備をしていた方にうかがうとお寺の方ではなく檀家の方のようであった。
明日は本堂でお釈迦様の命日をご祈念するお参りがおこなわれ、舎利(お釈迦様の御骨)を見立てて団子を造り、お参りした後、参詣者に配る団子まきがおこなわれるのだそうだ。
さて本題の『畜霊供養塔』を見に裏手の墓地に入る。いちばん奥に畜霊慰霊塔はある。
畜霊供養塔の下が納骨堂となっているようだ | |
畜霊供養塔 | 上「本源山廣誓寺」 下「??愚光」 |
以前塀越しに撮影したが 今回は許可を得て供養塔を 撮影することができた。 以前Nさんから指摘のあった書は「廣誓愚光書」、 その下の落款?は上は明らかに「本源山廣誓寺」だが、 下は読めない。左の二文字は書いた「愚光」であるが その右の二文字はわからない。 |
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供養塔脇には愛犬の墓が3基ある |
少し離れた場所に古い墓を見つけた。
広誓寺前の道路沿いにかつて用水があった。 今は暗渠となってしまった中島用水 | しかしその先には | |
しかしその先にはわずかに用水が見えている。 そして浅野川につながる | 大きな4本のケヤキが廣誓寺の場所 |
実は知らなかったのだが、2008年(平成20年)7月28日に浅野川は停滞前線による豪雨で氾濫した。廣誓寺も床上浸水したらしい。被害にあったお堂や庫裡なども檀家やボランティアの手助けで修繕したようだ。流されたコケも復活してきた。きっと墓地や畜霊供養碑の納骨堂も水没したのだろう。多くの人の努力によって以前と変わらぬ姿の寺が復活した。