北海道の招き猫14 2010年版
このシリーズも12シーズン目となる。でもなぜ「北海道の招き猫14」?それはこれほどシリーズ化するとは思っていなかったので最初のころ一シーズンを何ページかに分けて掲載してしまったためなのだ。毎年新しい招き猫やその後の消息を追うという義務感で12シーズン目に突入となってしまった。干支でいえば一巡したことになる。最近はネタ切れの感がある。しかし北海道に新たな招き猫がないのではない。毎年避暑という名目で北海道に行っているため、美深のキャンプ場にリビング用のスクリーンテントを張りっぱなしで気が向けが道東に行くというパターンを繰り返している。そのため走るコースが決まってしまい、招き猫の消息確認以外新種がなかなか見つけられない状況となっている。今年からトロッコ王国への出勤も減ったためまた原点に戻って招き猫探しをできるかもしれない。しかし観光は原則としておこなっていないので積極的に新コースを走らないと見つけるのは難しくなってきた。新しいコースを走るか視点を変えて見つけるか迷うところだ。
前置きが長くなってしまったが、今年の北海道の招き猫は・・・・・。なお、所在地はこれまでの報告を参考にして欲しい。
1 函館朝市のおやじ招き猫
新鮮食堂のおやじ招きは元気です。
健在 |
2 八雲の「(株)シンオシマ」のフェンス (絶滅危惧種)
八雲町にある招き猫シルエット(かつては完全招き猫だった)だが元気がない。飼い主のシンオシマ(株)の事務所がもうない。かつてあったプラントの施設もなく、プレハブが2軒残っているだけ。これも倉庫のようで常駐している人はいない模様。もし土地が売却されてしまえばこの招き猫フェンスもなくなってしまうだろう。はたして今後どうなるのだろうか。
招き猫は健在 | さらに寂しくなってしまった | |
2007年のようす まだまだ元気、フェンスの文字にも勢いが | ||
2008年のようす この1年でかなり寂しくなってしまった |
3 道の駅の「もち米の里なよろ」の招き猫」 (絶滅種)
なくなってしまいました。
4 井上食堂の生招き猫 (新種)
美深町の井上食堂の生招き猫。まったく人見知りなし。出たり入ったり好き放題。
お客さんの食べ物に手を出さないように食事はしっかり与えているそうだ。
メス猫です | チョイチョイ | |
あったかい | しっぽが曲がっています | |
外に出たり室内に入ったりやり放題 | 元祖井上食堂の招き猫 |
5 稚内の招き猫跡 (絶滅種)
もういないとわかっていても隙間からのぞいてしまう。
稚内駅前近くの旧松森商店 |
6 旧みかさ楽市楽座の招き猫
道央道三笠ICから道道116号線で幾春別方面に行く途中の三笠市美国町で招いている招き猫のペア。三笠市立美園小学校バス停向かいにあり、倉庫のような建物の入り口両側で大きな招き猫が招いている。カーナビには三笠楽市楽座とある。
調べてみると三笠笠特産品のPRや産業市として試行的に開設していたみかさ楽市楽座のことらしい。さらに道新ニュースに画像があった。記事によると2005年開業3年目にして利益が伸びず閉鎖されたようだ。外装はほとんど当時のまま利用されているようだ。
グーグルマップを見ると現在は(有)アライという会社がある。
美園小学校バス停 | 建物外装は楽市楽座のまま | |
向かって左の招き猫 | 産業の下にうっすら「市」の文字が | 向かって右の招き猫 |
7 クリーニングロリエ城山店のシャッター招き猫
お馴染みになった釧路市内にあるクリーニング店ロリエのシャッターに描かれたはたらく招き猫は健在。これを見つけたのもかつて(そうとう前だが)向かいにあったコインランドリー(たしか「ひまわり」だったかな?)を確認しに行ったとき。そういえば銭湯もあったがかなり前になくなっている。近所のホカ弁屋は健在。
以前にも書いたがシャッターに描かれた招き猫は店が閉まっているときしか見ることができないので捜すのが難しい。
今年もはたらいてます | このお姉さんのファンです |
なお、=^・^=は招き猫といっしょにいる美人とはいえないが(失礼!)健康的でキュートなこのお姉さんのファンです。もしかするとここの店員の似顔絵なのだろうか?一度確かめてみる必要がありそうだ。
8 旧味てんぐの看板 (絶滅危惧種)
知床に向かう途中中標津の街中を走った。もちろんこの看板の消息を確認するためだ。残っていた。つまりまだ借り手がいないということだ。不動産屋にとっては早く借り手が見つかって欲しいところだろうが、申し訳ないがまだ借り手が見つからないことに安心してしまう。味てんぐのラーメン招き猫は借り手が見つかればなくなる運命にあるまさに絶滅危惧種なのだ。
とりあえず今年は健在 |
9 クレアの看板招き猫
中標津の市街の国道沿いにある看板やディスプレーの会社「CREA(クレア)」のまさに看板招き猫。
2007年度にはかなり痛んでいたが、2008年度には張り替えられて今の看板になった。少しずつ痛んできたがまだしばらくは保つだろう。
ちょっと痛み始めたが、まだまだ大丈夫 | 玄関でも招いてくれる |
10 オシンコシンの滝の生招き猫故ノラくん
有名になったオシンコシンの滝の猫。ウィキペディアにも掲載されている。残念ながら今年3月に亡くなった。店長さんからメールが入り、「ねこれくと」ではいち早く全国に発信した。
詳細は「ねこれくと」のノラくんファン倶楽部で。
ノラくんはいない | ノラくんのメッセージ | |
ほっぺたのたるみがたまらない | ||
『ノラくんファン倶楽部』へ | ||
こんなものまでできてしまった |
11 旧雌阿寒ドライブインの招き猫
国道241号線(足寄国道)沿いの旧ドライブインに残された招き猫。窓から寂しく招いている。室内には2006年4月のカレンダーに予定が書き込まれている。おそらく閉店はもっと前なのだろうけど、その後活用されていた節がある。
招き猫の上や窓枠にたまっているのは上に乾してあるトウモロコシに種が乾燥して落ちたもの。トウモロコシも置き去りにされてしまったのだ。招き猫は日射しのある窓際に置いてある割には痛みが少ない。
稚内の旧松森商店の招き猫と同じように願いが叶わなかった招き猫はこのように置き去りにされてしまう運命なのだろうか。そうなると多くの閉店した店舗には今でも招き猫がたくさん生息しているかもしれない。
主を失ってもけなげに招く招き猫が哀れだ。いっそ招き猫供養に持ち帰りたい。
けなげな招き猫 |
12 招き猫ではないサンラビットの招きウサギ
釧路にあるパチンコ・スロットのサンラビットの招きウサギは健在。ポスフール釧路店向かいにある。サンラビット・ムーンラビット・メリーラビットと三店舗あるようだ。ムーンラビットは現在(2010年)招きウサギなし。メリーラビットは今度確認しなければ。
昨年と変わっていない |
13 カミパラ、今年のパラ吉
白糠町のお祭りカミパラ(カミングロードパラダイス)のポスターを見に行く。一番撮影しやすい白糠の駅舎に見に行くがポスターがない。しかたなく町中に行くがいつもなら店頭に張ってあるはずのカミパラのポスターがどこにも張ってない。遅い時間帯だったのでシャッターが降りている店もある。しかし一枚も見かけないのはおかしい。今年は中止になったのだろうか。
もう閉店した食堂の中を見るとそれらしいポスターが店内に貼ってある。撮影を試みる。撮影した画像を拡大してみるとたしかにパラ吉(カミパラのキャラクター招き猫)だ。
東京に帰ってから検索すると今年もカミパラは開催されるということだ。一安心。でもどうしてポスターをほとんど見かけなかったのだろうか。疑問は残る。
パラ吉に間違いない |
14 花ねこパン屋の招き猫
鹿追町にある以前から気になっていたパン屋。いつもなかなか時間帯が合わない。今回行ってみると店が閉まっている。しかし張り紙を見るとAコープで今日は販売しているとのこと。カーナビをセットして行ってみる。台の上に板をひろげたいかにも借りた場で営業といった感じだ。明日の朝食用のパンを購入する。1個おまけしてくれた。
なぜ花ねこなのか聞いてみた。すると猫が好きなのと花の町の鹿追町をつけて花ねこなのだそうだ。たしかに語呂もいい。鹿追町は平成16年度に「全国花のまちづくり」で国土交通大臣賞を受賞している。あのトロッコ王国と同じ賞だ。
二人でやっているのでコープに出店するときは店舗の方を閉めているのだそうだ。今度はぜひ店舗の方も訪問してみたい。
翌日大雪山に向かう途中にスクリーンの下から見えている花ねこのマットを見つけた。これは来年行かなくては。
おまけでもらったベーコン入りのロールパンはスパイシーでなかなかおいしかった。
花の町 鹿追町 | ||
花ねこパン屋 鹿追町栄町1丁目18番地 営業時間 AM10:00〜18:00 定休日 月・火曜日 |
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マットにも招き猫 |
15 招き岩は招く
大雪山に登る。大雪山はその一帯の山の総称で今回登ったのは黒岳。なぜ登るのか?招き岩が招くから。これは絶滅しそうにない。しかし油断禁物。風化しているので層雲峡の柱状節理のようにいつ崩壊するかわからない。いずれは崩れる運命にある。しかし地球の歴史から見れば自分が生きている間におこるかどうか。たぶんおこらないだろう。そう考えるとヒトの寿命は短い。
招き岩が招く |
16 美深町長谷川石材の招き猫
美深町の国道40号沿いにある長谷川石材工業の展示場にある招き猫。ずいぶん前から置いてあるがあまり汚れず元気に招いている。あまり汚れていないのは掃除をしているからなのだろうか。
毎年この招き猫にひかれて美深町に引き寄せられているような気がする。北海道に引き寄せられて今年で24シーズン目になる。もう通算すると1年以上北海道で生活していることになる。
「また来年もおいで」といわれているような気がする |
来年も何もなければまた北海道で生活しているだろう。どんな招き猫が待っていてくれるだろうか。