今年もひな市  (2005年3月31日)

 3月も終わりに近づくとそわそわし始めます。そう、中野ひな市が近づいてきたのです。3年前からくじになってしまったので以前のように早くから並ぶということはなくなってしまいました。しかし、わざわざ行っても買えるかどうかわかりません。それでも懲りずに行ってきました。
 28日の夜に出発し、29日は金沢の図書館で1日「猫寺調査」です。30日は移動日です。金沢の「めんや」、柏崎の「痴娯の家」と寄ってみたのですが、いずれも定休日。何かいやな予感がします。
 30日の夕方に中野に到着し温泉に入ってこの日は車中泊です。寝る前に町中を散歩してみたのですが、以前の行列をつくっていたころのにぎわいと違い商工会議所前も町中もひっそりしています。
 さて決戦の朝、7時頃出かけていくともう警察官が出て整理をしています。しかし、いつもと場所が違います。どうも話を聞いていると抽選は10時からとのこと。昨年より1時間遅くなっています。お祭りの屋台の準備もあるので並ぶ場所が変わったようです。顔なじみの人たちもいます。土人形資料館の企画展の主Nさんもやってきました。トップにいるのは一番乗り常連のAさんです。最初のうちは放送局の取材を受けていたのですが、やがて逃げ出してしまいました。

        
        後ろの方にずっと続いている

 さて、そうこうしているうちに10時になりました。抽選箱に当たりとはずれの三角くじが入れられます。みんな箱の中のくじのかき混ぜ具合からあれこれと作戦を立てているのですが、結局は運任せ。はじの方から引いたくじを開くと「・・・・・・・」、白紙!
 残念ながら先頭の方の顔なじみはほとんどはずれでした。

   
    いよいよくじの投入 これが三角くじ
     
西原さんの招き猫はこの2点のみ    招き猫の扇子持ち招き猫   これも招き猫?    鞠の柄の飾り猫

 午後2時頃から一般開放になるはずでしたが、購入者の入場が遅れ、2時になってもまだ即売は終了しません。しかも今年は手際が悪く一般開放される前に遠方の方の購入品引き取りが始まってしまいました。
 奈良さんの作品は70点ほどしかなく、その中で招き猫ものは数点でした。西原さんは230点以上ありましたが招き猫は大・小1点ずつでした。 


 野外ではもう一つの恒例「全国土人形即売会」をおこなっています。今回はまた場所が変わり、陣屋会館前の道路沿いでおこなわれました。場所としてはなかなかよい場所です。三次土人形の丸本さんがみえておりその場で制作者の銘を入れてもらえるとあってあっという間に人形はなくなってしまいました。中湯川人形の青柳さんも毎年みえておられ、急きょサイン会となってしまいました。

     
全国土人形即売会場    人形にサインする三次土人形の丸本さん   中湯川土人形の青柳さんも急きょサイン会

 全国土人形即売会の向かいでは恒例の絵付け教室が開かれていました。いつもより早い時間から満員の状態でした。以前にも増して絵付けの人形数が増えていました。
 陣屋会館の中では「中野土びな今昔展」が開催されていました。地元を中心に収集家の方々が自慢の品を出品し今と昔の作品を比較して見ることができるという展示です。出品者の中には常連の方々の名前が多く見られます。お互いにライバルとしてけっこう気合いを入れて出品したという話をうかがいました。奈良さんに直接制作を依頼できるような方々ばかりですので、通常の作品に少し手を加えた珍しい作品も多く並びました。

   
絵付け教室で指導する奈良さん   奈良さんの制作用品   西原さんの作品群   奈良さんの作品群
     
  土人形資料館と同じ大型招き猫

 次は土人形資料館の見学です。今回は企画展で「蚕鈴通信で見る郷土玩具展」です。これは岐阜県在住の中島芳美氏が自費出版している郷土玩具情報誌の「蚕鈴(さんれい)通信」で取り上げた郷土玩具をそれぞれグループごとにまとめ展示したものです。土人形だけに限らず、張り子や凧、こけしに至るまで様々な分野の郷土玩具や文献が解説とともに展示されていています。これまでの企画展ではどうしても人形の展示だけという場合が多かったのですが、いろいろな分野の思い入れのある展示物に対して詳しい解説が付くことによってこれまでの企画展の中で最も見応えがある展示となったように思います。この企画展は平成17年6月29日まで開催されています。主だった展示物の写真や解説は同館で販売されている展示図録(500円)で見ることができます。

    
  蚕鈴通信と思い出の人形    泥メンコの数々
       
引き札 招き猫が入っているものは珍しい

 第2展示室では奈良さん作の大型招き猫が歓迎してくれます。首には「いらっしゃいませ」の文字。そしてアスパラガス、桃、リンゴ、ブドウ、エノキタケと中野の名産をぶら下げ、足下のバラ(これも土製。お住まいの近くの一本木公園のバラまつりに作ったバラちゃん(バラの花の中心に女の子の顔がある)のバラのみバージョン)に囲まれなかなかハデです。
 第4展示室は入れ替わりますが、今回は禰宜田さんの大浜土人形が展示されていました。

  
 ハデハデ大型招き猫     第4展示室は大浜土人形

 残念ながら今年はくじにはずれ、このシステムになってから2勝2敗となってしまいました。来年は欲を捨てて無心でくじを引くことににしよう。

 なお、奈良久雄さんと西原邦夫さんは平成17年1月28日付で平成16年度中野市指定無形文化財保持者に認定されたとのことです。西原邦夫さんは病気療養中ということで二人三脚で人形制作に携わってきた奥さんの久美江さんが代わって交付を受けたとのことです。

     
  指定を受ける西原久美江さん(右)    指定を受ける奈良さん

 みんなくじにはずれると「このシステムなら来るのは今年が最後かもしれない」とは言うものの、翌年になるとまた顔を出しています。また来年元気に顔を合わせましょう!それでは一年後。


 注意:大型招き猫は奈良さんの型ではない(型が手元にない)ので注文しても製作できません。