山崎張り子
種類:紙張り子
制作地:京都府乙訓郡(おとくにぐん)大山崎町
現制作者:松井威徳(輝彦)
山崎の猪で有名な京都の山崎で制作されている比較的新しい張り子。
郷土玩具の蒐集家である現制作者の松井威徳(輝彦)により1986年(昭和61年)より創られ始めた張り子。招き猫、寝招き猫、子福猫、裃招き猫、などいろいろと種類・サイズがある。
また招き猫以外にも干支や相撲取り、一茶など種類も多い。
前垂れに鈴 | |
前垂れは前のみで後ろは描かれていない。最近は細いひもが描かれているものがある。 | |
高さ92mm×横65mm×奥行60mm |
招き猫は驚いたような丸い目、平行線のようなひげ、「ホッ」といっているような丸い口などの彩色に特徴がある。口を「へ」の字に結んだタイプや阿吽の「阿」のような口もある。前垂れの文字もいろいろとあるようだ。
驚いたような丸い目が特徴 | |
まっすぐ垂直に伸びた尻尾 | なぜか首玉は一部しか描かれていない |
ちょっとずぼらな 寝招き猫 裏側に山崎の「山」の文字 左手招きもあるようだ 高さ68mm×横115mm×奥行62mm |
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底には「山」の文字 |
なお、底の「山」の文字は「作者のサインを入れてくれ」といわれることがあるが、名前を書くのがいやなので山崎張り子の「山」を朱書きしているとのこと。
参考文献
招き猫尽くし (荒川千尋・板東寛司、1999 私家版)
福の素17号(日本招猫倶楽部会報、1998)
招き猫博覧会(荒川千尋・板東寛二、2001 白石書店)