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須磨張り子
種類:紙張り子
制作地:兵庫県神戸市
現制作者:吉岡武徳
吉岡武徳(1942− )
吉岡武徳によって1984年より創られ始めた創作張り子。
張り子に魅せられ、郷土玩具を収集していた義母に贈るために制作を始めた。中学校教師としてはたらく傍ら1984年(昭和59年)より制作を始めた。元々張り子のなかった地域であったが高松や姫路の制作者を訪ねて工夫して形にしていった。型からすべて制作し江戸時代の上質の反故紙を貼って制作されている。干支、雛、招き猫、相撲取りなど自由な発想で非常に種類も多い。面も制作されている。独自性が強いながら高松張り子の影響を受けているという。
神戸だるまの復元制作も手がけている。
※神戸だるま:高松直系の弟子が神戸で制作した張り子の達磨。達磨以外も制作したが作者没後その娘がわずかに制作したが大正中期には廃絶した。制作者に関しての詳細は不明。武井(1930)の時点でもすでに作者に関してはわからなくなっている。
みやげもんコレクション211 神戸だるま (BRUTUS マガジンハウス)
須磨は源氏物語からとられた名で現在は神戸市の須磨区にその名を残す 須磨張り子は1984年(あるいは1985年)に創作活動を始めた新しい張り子 1994年須磨張り子の工房と展示を兼ねた「すま張り子館」を開館させた 招き猫以外に干支、お月見うさぎ、お相撲さんなど多くの種類を制作する |
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黒猫? | 形状はひじょうにシンプル |
右手挙げ | 裏の彩色なし |
右手挙げの黒猫? 赤い首玉に橙色の鈴 黄色い目に黒の瞳 ピンクの鼻、口元・爪 耳の中と口は赤で彩色 背面は彩色されていないので尻尾はなし この招き猫はもっとも小さい「豆招き」と思われる 高さ51mm×横45mm×奥行32mm |
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底に須磨の墨書き |
須磨張り子HP 須磨張り子
no+e あまのさくや 神戸・須磨張り子 吉岡武徳さんを訪ねて
ふくのくらし 神戸須磨張り子
神戸ひとマガジン 裕ちゃんを探せ! 吉岡武徳さん
みやげもんコレクション263 須磨張り子 (BRUTUS マガジンハウス)
INFORMATION神戸 潮ア孝代のちょっといい話 神戸すま張り子館 (神戸地方情報誌「Dジャーナル」)
参考文献
福の素 49号(日本招猫倶楽部会報、2007)
日本郷土玩具 東の部(武井武雄、1930 地平社書房)
ねこ新聞2024年1月号No.286 (猫新聞社)