盛岡シャトンの張り子           

盛岡 シャトンおよび東屋の張り子
 種類:紙張り子
 制作地:不詳
 現制作者:不詳
 


 分類としては招き猫グッズになるかもしれないが、紙張り子としてよくできているので図鑑の趣旨に従い掲載した。
 盛岡にある蕎麦屋の「東屋 本店」は招き猫の置いてあるそば屋として当時有名であった。その近所にあったギャラリー&ティールームの「シャトン」で入手したオリジナル張り子。もともとこのシャトンと東屋は経営母体は同じでまったく異なるコンセプトで営業していたことになる。駅前店にも招き猫が飾ってあったという。
 現在シャトンは盛岡市内丸に移転してイタリアンレストランとして営業している。店のホームページを見ると名前がシャトン(仔ネコ)だけにやはり猫にこだわりがあるようである。
 当時は東屋本店でも張り子を販売していたようである。
 現在はも張り子が頒布されているかどうかは不明。
 

     1998年当時の盛岡東屋本店とシャトン  
 
                                 
                                           入り口には現在も招き猫がいるようだ  
創業明治40年の
そば処東屋本店の階段箪笥に並ぶ猫達
当時は駅前店にも猫がいたという

 
                     
                               久米や附馬牛も並んでいる  
花巻の古作が並ぶ
六原、伏見に混ざって
目呂二のマネーキーもある
中野の猫守に見えるのは別作品?

東屋のHPを見ると今でも本店に階段箪笥は
あるようだが招き猫を飾っているかは不明

現在東屋は市内にそば処4店
イタリアンレストラン
ダイニングバーと出店しているようだ。

猫がさりげなく登場する
東屋のホームページ見ると
やっぱり猫が好きなんですね。

東屋HP
目呂二のマネーキーは古い最初のものと思われる  
            
                           1998年当時のシャトン
当時使われていた看板のステンドグラスは
移転後の現在も入り口のドアに
使われているようである。


シャトン(CHATONS)HP

東屋創業99年を記念して開店した
ダイニングバー「九十九草」もあるがこちらは
猫があるかどうかはわからない。


ストリートビューを見ていたら
移転前の2011年当時
(それ以前は画像がないので不明)
すでにドアにステンドグラスが
はめ込まれていた。

現在も建物はそのまま残っており、
店の前に置いてある
 丸い石に乗った寝そべった猫もそのままある。
              
2011年9月
ストリートビューより 
看板からドアガラスになった
ステンドグラスの猫

ちなみに営業中の看板の猫のデザインも
現在使用されている
2020年10月
ストリートビューより  

 



 和紙を素張りした張り子で耳に黒、黒の斑にオレンジの縁取りがある。画像は左手挙げであるが右手挙げもあったようである。もう少し小型のものもあったようである。底に「馬」の印がある。首と挙げた手の間に穴を開けて赤い布製の首玉が通してある。首たまには金色の小さな鈴が付いている。
 「馬」の印が作家を探す手がかりになるが現在のところだれであるか不明である。和紙作家の佐久間範子(佐久間のり子)の作品に似ている。

左手挙げ   首玉は手と首の間を通している   
赤い首玉に金の鈴 黒の斑にオレンジの縁取り
左手挙げ
下地は和紙素材のまま
黒の斑にオレンジ色の縁取り
赤い爪に赤い肉球
尻尾は痕跡らしきものがある
布製の赤い首玉に金の鈴

高さ120mm×横80mm×奥行76mm 
底に印が押してある  
 
「馬」の印 
                   
                2014年盛岡市内丸に移転 






参考文献
来る福 招き猫手帖(荒川千尋・板東寛二、1996 情報センター出版局)