日出人形(ひじにんぎょう)
種類:土人形・張り子
制作地:大分県速見郡日出町
現制作者:門上(もんじょう)修 (門上彩雲)
彩雲は雅号
日出人形は比較的最近できた土人形である。デザイン系の仕事をしていた門上修とやはり美術系の仕事をしていた夫人が創始した。分業制ではなく、二人はそれぞれに型抜きや彩色をおこなっていた。
1980年ころから土人形づくりを始めて独立した。夫婦で作り始めたのは国東半島の土鈴でその後人形の種類も増えていった。招き猫は極力フォルムを単純化している。型抜きをした後、表面をなめらかにして彩色している。デザインとしては現代的な招き猫である。
現在は門上修さんが亡くなり、修氏の夫人が制作を続けている。後継者がいるのか気になるところである。
招き猫は白や黒が多いが、黄色や赤など他の色もある。土人形以外に土鈴になったものもある。高さが20cmを超える大型もある。大型のものは底が紙張りになっているものもある。下の実演の画像を見ると招き猫のサイズは4種類あるようである。
日出人形ホームページ
参考文献
招き猫尽くし (荒川千尋・板東寛司、1999 私家版)
全国郷土玩具ガイド4(畑野栄三、1993 婦女界出版社)
おもちゃ通信200号(平田嘉一、1996 全国郷土玩具友の会近畿支部)
招き猫博覧会(荒川千尋・板東寛二、2001 白石書店)