「ウチの猫(こ)展4+作品展」を見に行く (2008年4月29日)

 佐山泰弘さんの「ウチの猫展」も今回で4回目を迎える。毎回応募のあったウチの猫を素材に多くの猫を制作してきたのだが、一件に付き一匹とは限らないのでなかなか大変な作業のようだ。

 さて、今年のゴールデンウィークは曜日の配置がよくない上に天気もよくない。何となく出そびれていたが個展の最終日の訪問となった。連休中の銀座はイベントを行っていた。みゆき通りではチューリップの花びらでフラワーアートの路上展示を行っていた。立っているのぼりを見ると「パノラマ キトキト 富山に来られ」とある。富山県のキャンペーン企画のようだ。 この「パノラマ キトキト 富山に来られ」は富山県の観光キャッチフレーズらしい。ちなみに「キトキト」とは「活きがいい、新鮮、ぴちぴち」といった意味で富山に行くとよく見かける。

 会場のボザールミューの近所に住む猫のキャットハウスも健在だった。完全防水になっていたがこれからの季節にはちょっと暑そうだ。残念ながら住猫は見あたらなかった。

  
富山のフラワーアート 絵はオリンピックの種目にちなんだものが多かった  銀座猫のキャットハウス

 今回はビルの前にメニュー看板が出ている。会場にはいつもながら、猫好きが集まっている。早速、見学。みんなウチの猫している。制作の元になっている写真と見比べると飼い主の気持ちも伝わってきておもしろい。

ボザールミューのある銀座蒲田ビル メニュー看板 今回の案内状
これは前回のウチの猫 今回のウチの猫

 今回の個展は「ウチの猫」以外の作品が多いのが特徴。いろいろ飽きられないように工夫しているようだ。「猫的しりとり」や軸装、色紙、目立たないが板絵もある。板絵は小さい作品だが、以前招き猫まつり用に創られたものらしく、片手が招いていた。冊子の「元祖・温泉まんじゅう」は福島県の地方出版社が出したムック誌で佐山家も旅人になって旅行している。その表紙を飾ったのが昨年この会場に展示されていた温泉猫だ。この作品自体本の表紙用に制作依頼されたものを展示していたもので、本の表紙に載りますという話は当時聞いていた。

大作!
拡大画像を見ることができます
奥は板絵、
手前の本の表紙は
昨年展示されていた温泉猫

 佐山さん的「猫的しりとり」、いいなこれ。猫好きなら誰でも経験したことのある猫の仕草に見学者は思わず引き込まれ、納得し、苦笑してしまう。猫かるたの延長線上にある佐山さんの猫言葉遊び群だ。「やむをえない」が特に好きだ。

「猫的しりとり」 あそ っちょうづ
くが んぱ にゃくに
むをえな っし
つあ → ちゃ →        と続き最後は
のみほうだい、たべほうだい

 佐山さんの話では「ウチの猫」の本の計画もあるような。どのような体裁がいいか模索中とのことでした。
 これまでのミーちゃんをモデルにした短毛の作品群から、ウチの猫制作で長毛種を創ることにより、毛足が長くても問題なく制作できるようになったとのことですので、今度ぜひメロ君も制作してもらおうかと思っている。もっともふさふさの尻尾を立てて歩く姿はやっぱり制作しにくいのではないだろうか。