=^・^=今年も深大寺だるま市へ行く   2007年3月3日

 さて、今年の深大寺だるま市は3月3・4日が土・日と絶好の日程で朝から気合いを入れて出かけることにした。来年は本来なら1日ずれて日曜スタートになるはずなのだが、閏年のため2日ずれて残念ながら月曜日スタートになってしまう。今年でまたしばらくは来られなくなりそうだ。調べてみると3日が土曜になるのは4年後となるので、しばらく来られない分、十分楽しんでくることにしよう。

 始まりの9時には行きたかったのだが、出遅れてしまいたどり着いたのは9時半近くになっていた。はやる気持ちを抑えてまずは本堂にお参り。そしていちばんの目的地、会田さんのところへ向かう。。
 でも何だか干支ものが少ない。うかがうと静岡の郷土玩具の愛好家の人たちがバスでやって来て買っていってしまったというのだ。やはり会田さんのところは毎年新作が出るので早く行く必要がある。会田さんお話では、干支抱き招き猫が作られたのは、それまで型があった猫もだいたい作ってしまい、さらに客の要望があるのでそれに応えてバリエーションを増やすために登場したようだ。今年は横座りタイプと正面座りの2タイプの猫が猪を抱いていた。どちらにしようか?迷った末、横座りタイプを選択した。うっかり正面座りタイプの写真を撮り忘れていたことに気が付き、後で行ってみるともう完売となっていた。

本堂前 少なくなってしまった手張り達磨
会田さんの店 これが正面座りタイプ
 わかりづらいが「づる家」と見えるのは「まいづる家具」の特注品。
達磨を黒猫が両脇から抱えているタイプ。単独の猪も買っておけばよかった。

 もう一軒招き猫を多く出している根岸さんの店では今年も一家総出で店に立っていた。ここの猫も特徴があり一目で根岸家のものとわかる。最近は息子さんの作った型のものが多くなった。

根岸さんの店 根岸さん一家
ひげの立派な根岸さんの達磨 自家製の達磨を出しているところでは
今でも竹かごに入れて
移動することが多い(根岸家)。
丸かごもある。
大量生産品だとこんな箱に入っている

 内野さんの店も毎年要注意だ。残念ながら今回出ていた猫はすべて手持ちのものだった。内野さんの話では猫の型は自宅には15種類程型が並んでいるということだ。明日初めて貼った猫を持ってくるとのことだった。内野さんの店はこれからも注意が必要な、要チェックの制作者だ。また来年以降に期待すると共に手持ちの写真を送って張ってもらおうかとも思っている。
 それにしても内野さん一家(と思われる)はみんなよく似ているなぁ。

 内野さんの店 横座り達磨抱き招き猫と
両手達磨抱えの猫

 さて一通り見て歩いたあとは大師堂へお参り。

古い達磨を納める だるま開眼所 毎年座る位置が決まっているのだろうか


 今年も大師堂に上がり、便乗して達磨の赤い由来を聞く。時間があったので大師堂の中をゆっくり見る。廊下の上にはうっすら天井絵が見える。煤けて見づらくなっているが龍のようだ。さらに堂に天井は護摩を焚いた煙でさらに煤けて黒くなっているが一部に模様らしきものが見える。写真を撮ってデジタル処理をすると菱形の枠の中にさらに小さな菱形の模様が浮かび上がってきた。ここらは普通のカメラでは味わえないデジカメ特有のおもしろさである。

大師堂前 大師堂廊下の天井絵、龍と思われる  堂の天井にこんな模様が
浮かび上がってきた
説法を聞く 中央の鏡がわかるだろうか

 大師堂の中央に大きな鏡があることにことに気が付いた。鏡というと神社のご神体になっているので不思議に思って、寺の方に聞いてみると、「そう思っている人も多いのですが、かつては神仏一体となっていたものが明治政府の政策で神社と寺院に分けられた結果が現在に定着してしまった」とのことでした。いわゆる廃仏毀釈です。あらためて廃仏毀釈について調べてみると、愚行をおこなったものだと考えさせられる。確かに寺院でいわゆる「仏像」を見ると仏様も神様も混在している。ここではかつての日本人の信仰の姿を残しているのかも知れない。
 堂の中に響く読経や太鼓の音は何おも圧倒的する存在感がある。


 今年あらためて気が付いたのですが、高崎の典型的な張り子の招き猫以外にけっこういろいろな種類の招き猫を見かけました。はてさて一体どこで作られているものなのだろうか。どれも張り子なのでけっこう手間がかかるものだと思われる。中には多摩張り子風のものもある。達磨の型そのままでドラえもんに仕立てたものもあった。次回行くときはもう一度丁寧に招き猫狩りをしてみようと思う。

定番の高崎張り子 けっこういろいろな種類がある かわいいキャラクター風招き猫
多摩張り子風の招き猫 ドラえもんもいる

 帰り際、深大寺土鈴の店を見学し、次の目的地、平和島骨董市へ向かうのでした。

  
深大寺土鈴の店
深大寺猫 駐車場からの途中にあった
ブロックの穴から
出てきて、刈り込まれた植木


 今年の収穫は2匹。どちらも会田家の猫。横座りタイプ猪抱きと3年程前に注文で生まれた黒猫座り猫。白猫タイプもある。