大山人形

大山人形
 種類:土人形(陶人形)
 制作地:京都市
 現制作者:廃絶
 

京陶人形
 京陶人形は京都で作られている素焼人形で、石膏の型に粘土や流し込みで人形の形をつくり、乾燥後、比較的低温で焼成し、顔料で彩色して仕上げた人形です。
型を使って多量に作られる時代になると、安価で気どりのない庶民の愛玩用の人形として人々に親しまれてきました。京陶人形はこのような伝統と技術を受け継ぎながら、
その時々の時代の流れ、風俗や好みを反映した形を追求して今日に至ったものです。
 かつては他の素材の人形とともに、京人形という総称の中に含まれていましたが、昭和32年に「京陶人形」と命名され、以後、独自の道を歩んでいます。
 多品種、少量生産が主体で雛人形や五月の節句もの、時代風俗、御所人形、童子もの、干支などの動物ものなど多種多様です。


 大山人形は初代大山朝眞(1966年・昭和41年没)の後を継いで二代目大山保秀(大正5年生)に引き継がれた。しかし、大山保秀が病に臥し残念ながら1996年(平成8年)実質的に廃絶した。
大山人形は流し込みではなく、型押しで創られている。猫の共通している点はピンクの耳(の中)と赤い首たまに金の鈴。比較的低い800℃程度で焼いているとのこと。
ネット上でも大山さんの作品で見かけるのはだいたい土鈴で、大山人形の招き猫はほとんど見かけることはなく、資料にも乏しい。
 なお大山保秀さんは昭和55年京都市伝統産業技術功労者に名を連ねている。

大山人形の猫たち
 
 高さ2cmほどの招き猫もあるようだ

                  
  端正な顔つきの招き猫だ。白に黒い斑のオーソドックスな彩色。目に薄いブルーが入っている。左手を挙げている。

高さ6cm程の型抜き品

 ショーケースに保管展示していたが、残念ながら長期の保管でシミが出てしまった。1997年の購入と記録に残っていた。
        高さ63mm×横43mm×奥行36mm
                                               
 小型の招き猫やや細身で右手を挙げている。

さらに小型の招き猫

  こちらは少し小型で細身の招き猫。これは下の猫と一緒に購入したような気がするが記憶は定かではない。福の素no.12の篠田正隆さんのレポートではもう一回り小型の招き猫もあるようだ。
          高さ40mm×横20mm×奥行20mm
                                        
 こちらは招き猫ではない猫。左は猫がよくやるポーズであるがなんとなく腰の筋肉の付き具合がセクシー。斑なしの白猫。右は白猫に茶色のトラ縞。現実にはあり得ないような色彩なのだがなぜか違和感がない。

   白猫(左)高さ30mm×横29mm×奥行15mm      トラ(右)高さ23mm×横25mm×奥行15mm 
 どちらも3cmほどの小品だがかわいい。さらに小さな招き猫はたかさが2cm程だとか  

 これは招き猫ではないが確か代々木で見つけたものではないか。このとき中野土人形の奈良さんの作品も買ったような記憶がある。
 その後京都の清水坂で探した記憶があるが見つけることはできなかった。



参考文献
京洛おもちゃ考(奥村寛純、1981 創拓社)
招き猫尽くし (荒川千尋・板東寛司、1999 私家版)
福の素 no.12 (1996 日本招猫倶楽部会報)
全国郷土玩具ガイド3(畑野栄三、1992 婦女界出版社)
おもちゃ通信200号(平田嘉一、1996 全国郷土玩具友の会近畿支部)